バイオハッカーサミット2022ヘルシンキ Showノート
基調講演: ウェルビーイングのための日本式バイオハッキング
サミットのテーマは「リバースエイジング」、アンチエイジングのさらに先を行く「若返り」でした。プロ格闘家、そしてスポーツ科学と栄養学の分野出身のタテキがプレゼンテーションで話した内容は、ウェルビーイングための日本式バイオハッキングでした。ドイツに留学中だった新渡戸稲造は、ベルギーの法学者であるラブレー氏と散歩をしながら宗教の話をしたことがきっかけとなり、「武士道」を執筆しました。神道、仏教が根付いている一方、無宗教とも言われる日本人の根本に武士道があるという考えにタテキも賛同していたので、日本の伝統と武士道の原則に深く影響を受けた歴史的背景をベースに講演しました。
講演直前に10分長く話せるか?と突然言われました。どうやらウクライナから来る予定だった登壇者が戦争で急遽来れなくなってしまったそうです。せっかくなので、立ったまま、座ったままできる回復エクササイズをやったところ皆さんにウケました。深く息吐けるようにリラックスしながら聞いてもらうのが一番伝わる、と思ったからです。
バイオハッカー・センターJapan代表として、母国にバイオハック・ムーブメントを広めている活動内容の紹介をしました。今までのプロMMAファイターのキャリア、スポーツ運動科学と応用栄養学を学び、ファンクショナル・ムーブメント・システムとケトルベル・トレーニングの資格を通じて、全体論で人々のウェルネスにアプローチする大切さを強調しました。
特にタテキがバイオハッキングの分野に深く関わるきっかけとなったイスラエルでの研究を紹介しました。食事とライフスタイルに対する個別的なアプローチの重要性です。人種や性別によって食後のグルコース値に個人差が大きいという研究を引用し、万人に合う食事はないことを参加者の皆さんに伝えました。「じゃあ何食べればいいの?」という個人個人の問いに、バイオハッカー達は自己定量化、自己実験、試行錯誤を繰り返すことで、自身を最適化できると話しました。
そしてプレゼンテーションのテーマである”リバースエイジング”に対するタテキの伝えたいことは、アンンチエイジングのバイオハックを通じて寿命が20、30年延びたとしたら、「なぜ?」を問いたい。「なぜ長生きをしたいのか?」という問いに瞬時に答えられる人がリバースエイジングを実行するべきです。その問いの答えのヒントになるのが日本語の「生きがい」という概念を紹介することでした。自分の「生きがい」を理解することは、幸福のために、ウェルビーイングを充実させるために極めて重要だとタテキは信じています。
Showノート
生化学的な個性> Biochemical Individuality: Basis for the Genetotrophic Concept
800人のコホートで観察された食後グルコースの高い個人差> Personalized Nutrition by Prediction of Glycemic Responses
"生きがい "という概念> Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life
「武士道」新渡戸稲造> Bushido: The Soul of Japan
展示会のハイライト
バイオハッカーサミットはプレゼンテーションだけでなく、展示エリアもテクノロジーとイノベーションの宝庫でした。最先端のサプリメントから睡眠追跡装置まで、バイオハッキングの急速な進歩を物語っていました。
サミットは単に学ぶだけでなく、コミュニティーの場でもあり、さまざまなバックグラウンドを持つ多くの人々がバイオハッキングへの情熱を共有しながら集う景色は感動的でした。ヘルシンキの会場にエネルギーが感じられ、意見交換や交流の機会はプライスレスでした。
バイオハッカーウィーク(タテキが勝手に呼んでる)に行われたサイドイベントにも参加したので、是非チェックしてみて下さい。
バイオハッキングに興味津々な世界中の人々と、自分自身の幸福を理解することの重要性を思い知らされました。ヘルシンキでタテキのウェルビーイングは完璧な形となりました。いつになるかわかりませんが、日本に世界中のバイオハッカーが集まる日が待ちきれません。すでに次回のサミットを楽しみです!アムステルダムでは皆さんにお会いできることを願っています!
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