Tateki Matsuda

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ヘルシンキ 2019

ヘルシンキ入りした翌日に学会会場へ

ヘルシンキ

出張でフィンランドに行きました。首都ヘルシンキは北欧好きな日本人にも大人気の旅行先だそうです。初のスカンジナビアンの国はいろいろ初体験なことが多く、貴重な経験をしました。学生時代は格闘技大国を中心に武者修行しながらバックパッカーだったので「旅大好き」な自分の中にある深い部分に火がついたような感覚でした。

冒頭にぶっちゃげますと、学会に招待されてヘルシンキ入りしたのですが、肝心のヘルシンキを全く観光してません(笑)学会2日間は会場に缶詰状態で、オフサイトのイベントにも急遽招待されたので、サンタの国ラップランドに行ってきました。ボストンを発つ前はエストニアに観光に行ったり、時間があればバルト三国にタテキテックアパレルの工場があるので、工場視察に行こうかと思っていましたが、そんな余裕ないない。毎回予想通りにならないのがタテキの旅行です。日本帰国ですらいつも予想外の「おもてなし」や「出会い」があるくらいですからね。 

と、いうことでヘルシンキ行ってきましたブログのネタは?

主に食レポになります。

典型的な旅行者ではないタテキは20代の頃と同じノリです。現地人の生活を経験してローカルを楽しむことを常に優先してきました。またヘルシンキ来ると思いますので、街の観光は次でもいいかな。

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郷に入れば郷に従え、”when in Rome, do as the Romans do”ですよね。友人コンスタのコージーなアパートメントに泊めさせてもらいました。イケアのモデルルームみたいな場所で北欧来たぜー、とテンション上がりました。ヘルシンキはボストンよりも小さい町なので、歩くの好きなタテキは全て歩いて移動しました。

DAY1

バイオハッカーサミットの1日目を終えて、夕飯はどうしようか?となりました。時差ボケ対策とコンディションを考慮してこの日は1食、つまり夕飯がタテキにとって最初の食事。バイオハッカーにとって当たり前のことですが、普通の人からしてみれば「は?こいつ頭おかしいんじゃないの」って思うかもしれませんね。

現地のフィンランド人におすすめのレストランを尋ねるとKonstan Möljä(コンスタンモルヤ)という伝統的なフィンランドの食事をビュッフェで楽しめるという場所を教えてもらいました。日本語のウェブサイトもありますね。しかも日本語喋れるフィンランド人が一人いました。カレリアン・ローストやトナカイの燻製、サーモンスープなど、典型的なフィンランド料理を楽しめます。

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11月初旬ということで、レストランはクリスマス前を祝うシーズンのメニューを提供してました。伝統的なフィンランド料理を現代風のヨーロッパ式で調理された料理をビュッフェ形式という食いしん坊にはたまらないスタイル。昨日はVIPディナーに招待されて、今日はフィンランド料理のドストライクですか?もう思いっきり顔面にワン・ツー決められた気分です。

日本ではコケモモと呼ばれるリンゴンベリーがアメリカの感謝祭で使われるクランベリーと似ていて、人によっては「外国はどこも同じだな」って思うかもしれませんが、お店の人によると感謝祭とクリスマス時期の食事スタイルはお互い似てくるようです。トナカイの肉は全く臭みがなく、赤身好きにとってはたまりません。そして北欧と言えば青魚やサーモン!養殖の抗生物質入りで育てられた魚かもしれないけど、そんなこと気にしてたら「経験」を得ることはできないぜ。フィンランド風に西洋ワサビかな?で味付けられたニシンは日本のなめろうに近い味で美味しかったです。

何故か妻は職場に多くのフィンランド人がいて、出張について来る前に色々と情報収集をしたそうです。フィンランド人に「カレリアンピーラッカを食ってこい」と、カレリアとはフィンランド東部のロシアと国境を接する地方で、ピーラッカはパイの意味だそうです。お米のパイで、コメと麦の炭水化物ダブルパンチは高脂肪食で維持するケトーシスがデフォルトのバイオハッカー達にとって致命的な食べ物。しかーし、「黄金の経験」をするためには伝統をいただくのが礼儀。はい、旨かったです。例えるならフィンランド人の焼そばパン的な存在ではないでしょうか。<<<雑すぎる食レポw

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2週間前にオープンしたモールオブトリプラ

Day2

北欧の中で一番大きいショッピングモールが2週間前にオープンしたそうです。このモールオブトリプラはパシラ中心部にある真新しいショッピングセンターです。ヘルシンキから北に少し位置する場所でバシラ駅と直結していて中はショッピング、レストラン、オフィス全てが繋がっていて「なんじゃここは?」とビックリしました。ここへは滞在先からUberで移動、2日の学会をフルで参加して商談やら教授との会話やらで流石に疲れてました。

いやいやいや、ここからが本番ですよ!パーティー、パーティー!パリピ集まれ!

このモールに来た理由は、地下にある屋内複合施設でバイオハッカー達のアフターパーティーが行われたからです。なんとモールの地下4階に白い砂のビーチがあり、気温は26度、ビーチバレーできる横にはDJブースが設置されており、勿論フィンランドでは一家に一台、いや一スペース?のサウナがあり、参加者で踊る、ビーチバレーをする、サウナに入る、お酒を飲むという子供が想像した「こんな遊び場あったらいいな」という思いがそのまま形になった場所でパーティーが行われました。やはり北欧の皆さんはビーチに憧れるのでしょうか?

このパーティーにも参加予定ではなかったのに、主催者勢に「タテキも来てね」と招待されたのはいいけど「メシどうする?」という流れ。

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Random Finnish food from Organic grocery store

パーティー会場があるモールへ早入りしてトリプラモールを散策。しかしアフターパーティーの時間なので店は全部閉まってる(笑)でも24時間営業らしいです。開いてる所は開いてる感じですね。オーガニック系のスーパーがモールの中にあり、そこのサラダバーやサーモンなどの量り売りで夕飯を調達。アフターパーティーの前にガソリン投入です。

ちなみにアフターパーティーに誘われた際にVIPとスピーカーのみ参加するオフサイトのイベントにも招待されました。ヘルシンキから北へ4時間以上電車で行ったところで「お泊まり合宿」する内容。もちろんそんなところの寒さに対応できる服や道具を持っていなかったので、モールで買おうと思っていたら店が閉まってる!結局、お土産屋さんでウィンターハットや手袋、滞在先の友人コンスタにジャケット借りて何とかなりました。

もちろんタテキ妻はここでもカレリアンピーラッカをオーダー。カレリアンピーラッカを食べ比べるはまり様に少し引き気味のタテキでしたが、フィンランド人の同僚に勧められた他のフィンランド食、それが「Rahka」という乳製品です。ヨーロッパは乳製品が豊富で、ヨーグルトやチーズやらその中間やら色々ありますね。ラッカ?ラハカ?はサワークリームの様な風味で食感はクリームチーズでした。日本ではギリシャ風ヨーグルトが流行っているようですね。お決まりのフルーツ風味は糖質がすごかったのでプレーンで食べました。ちなみにタテキは乳製品大丈夫ですが、遺伝子検査の結果は乳糖不耐症でした。アジア人のほとんどが統計的にはそうみたいですね。まぁEUの牛はホルスタインではなく、牧草で育っているので大丈夫じゃん?という軽いノリでラハカを食う。

この後はアフターパーティーでビーチバレーして踊り狂ってサウナ入って翌日サンタの国へ旅立ちました。

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Day4

Day3はラップランドで過ごしたのでスキップ。4日目にヘルシンキに戻ってきました。同じVIPイベントに参加した中の一人に勧められたレストランに行ってきました。北米在住歴の長いタテキにとって北欧レストランの最上級はIKEAのカフェテリア以上の経験がありません。行ってみたかったこれぞフィンランド料理! という王道メニューが揃った地元客にも観光客にも人気のレストラン。

Kolme Kruunua(コルメ・クルーヌア)というレストランでどれも美味しく頂けました。ウェイターが何故かアメリカに強い憧れを持っていて、いろいろ融通が利く対応してくれました。英語メニューもあってこっちのわがままにも対応してくれました。アメリカ式に「前菜を半分の値段でハーフサイズで2つ頼んでもいい?」と頼んだら快く対応してくれました。スウェーデン育ちのフィンランド人で英語も上手く、「今度NY行くんだ♪」ってノリノリで話すもんだからボストニアンの前でNY上げてんじゃねーよ、と思いましたが神対応に感謝してクラシックなフィンランド料理を待つことにしました。

おいおい食レポ やれんのか!

フィンランド来る前にタイトルマッチの話があったのに流れてしまった経緯があり、タイミングよくリラックスモードで出張。そんな中、多くの人に言われたのは「北欧のビールは飲んどけ」でした。水が綺麗なため、ビールファンにはたまらないそうです。じゃあ一杯だけ、と地ビールをオーダーしました。

タテキは昨日と今日いたラップランドの醸造所で作られたラガー。モルト100%で切れ味は控え目、強みのある風味とテイストでした。タテキ妻はOlvi IPAというLisalmiというフィンランドの地域で作られたインディアンペールエール。こちらはホップの風味が強かったです。

フィンランド満喫してるな。

フライパンでカリッと仕上げたバルト海産ニシン

伝統的なサーモンスープ

ソテーしたトナカイ

鹿のソーセージ

ブルーベリーパイにバニラアイスを添えて

ビストロチックな雰囲気に白のテーブルクロスと伝統的なメニューのデザインから料理が出てくるまでワクワクが止まりませんでした。料理が運ばれる前からわかるぜ!「ここはアタリだ」ってね。

ノリの良い店員のお陰でメインでガッツリ食べたいけど、前菜でお腹一杯になりたくないという食いしん坊の要求を受け入れてくれた結果、ハーフ&ハーフが実現!写真のニシンとサーモンスープは半分のポーションです。ニシンは表面がクリスピーで中はフワフワ。サーモンスープからは寒いフィンランドには欠かせない温かさを感じました。ウェイターは「サーモンのスープは俺たちにとって日本人の味噌スープと一緒だよ」とキザなセリフを言いながらサーブされたので、家庭料理のわりにはサーモンの出汁とクリームがいい感じで混じり合ってハーブが脂っこさを抑えてくれているバランスの良さ。前菜の時点でポテトラッシュを喰らうタテキとタテキ妻、、、もうフィンランド人にとってジャガイモって日本人にとってのお米と一緒なんでしょうね。ソウルフードなのかな。

トナカイ肉のソテーは初日のビュッフェで経験済みでしたが、レストランのメインとなるとキメの細かさが違いました。ちなみにジビエ独特の臭みはありません。鹿近い食感と味にリンゴンベリーの甘酸っぱさがサッパリさせてくれます。いかん、危険なパターンだぞ、お腹いっぱいでも食べれるヤツだ。フィンランド以外の国でトナカイ食べてみたい。調理法とかできっと違ってくるのでしょう。

鹿ソーセージはザワークラウトとポテトと一緒に来ました。ジャガイモアゲイン!こちらも臭みなくて噛みごたえのある仕上がり。酒飲みの人にとっては、もっと臭さあった方が逆にいいかもと思ったくらいです。マスタードが本当に味を引き立てていました。ポテトとザワークラウトにピクルス、、、い、EUだ。学生時代を思い出す。ちなみにタテキ妻はブルーベリーパイのためでも、このレストランに戻りたいと言ってます。アメリカのサイズや量はやっぱりイカれてる。普段アメリカで外食に行くことが少ない我々にとって大満足なレストランでした。

正直言って今回のフィンランド出張で伝統的なフィンランド食に期待していたわけではありませんでした。きっと学会で忙しいだろう、と思っていたからです。ここを勧めてくれた人やウェイターのフィンランド人も揃って「手ごろな値段でフィンランドの伝統的、家庭的な食事を提供するレストランを探すのは難しいよ」と言われました。理由を聞いたら大体フィンランド人が外食する時はインターナショナルのレストランに行くらしく、ローカルでフィンランド料理食べたい時は外食だと高いので、集まって家で作って食べるのが主流だそうです。

タテキの感想ですが、日本の家庭料理は幅広いですよね。西欧諸国の食文化を日本化して普通に食卓に並んでいますし、ファミレスや家族居酒屋などに行けば忙しいお母さんの味方になりますよね。でも割烹料理や和食、懐石料理は気軽に行けるレストランではないのと同じような感じです。実はフィンランドはハイエンドの北欧料理専門レストランのレベルが高いらしく、日本人にとっての「懐石料理」レベルのフィンランド料理を提供するレストランは逆に業界ではレベルが高いと有名な話だそうです。

次戻ってくる時は市場とかで人々の生活を見てみたいです。

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