Tateki Matsuda

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UFC ボストン

UFC Boston 2019

UFC Boston

on ESPN: Reyes vs. Weidman

多くのローカルファイター達が10月18日にTDガーデンの屋根を吹き飛ばすほど地元を盛り上げました。タテキはチームメイトのサポートが主で、彼らの戦いを見ていたとき、正直複雑な気持ちでした。非常に感情深く、 UFCから解雇通告を受け取ったのが2015年の夏、その後も他団体を渡り歩き今も現役を続けています。TDガーデンの金網に戻ることをあきらめたことはありませんが、UFCは常に若くて勢いのあるファイターを探しています。 UFC以外にもMMAのメジャープロモーションがあることは知っていますが、TDガーデンに関しては、第2の故郷であるボストンに勝利を持ち帰ることができなかった過去が強く心に残っています。

同じ立場で生き残りをかけたチームメイト達は地元でしのぎを削りました。格闘技はジェットコースターのようなスポーツです。最高か最悪のどちらかしかありません。その勝負の世界を歩む上で現実を受け入れるか、言い訳をして過去を悔やむか、それは本人次第。その点、人生の中でファンの気持ちを背負って一対一の真剣勝負を生きる格闘技は他のスポーツと違う点ではないでしょうか。

モヤモヤする気持ちはありますが、MMAのキャリアと人生を左右するターニングポイントを控えているチームメイトのために専念しました。

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カイル=ボクニアックの水抜き

減量はプロファイターが切り抜ければいけない試合前最大の難所です。少しの調整ミスでコンディションが左右されます。何度経験しても余裕余裕という感じにはなりません。少なくともタテキ本人と周りのチームメイトの経験ですが、、、

一般の方から見るとイカれてると思うかもしれません。はい、そうです。イカれてます。特に北米戦線ではサイズ感が全然違います。骨格が優れてて骨太なファイターが水を一時的に抜いて翌日向かい合うとアジア勢より欧米、中南米ファイターの方が遥かに「長く」「大きい」ファイターにリカバリーします。

サポート役の仕事は何といっても「安全第一」です。極度な脱水症状を防いだり、第三の目となり、冷静に水抜きのプロセスをサポートします。脱水症状でフラつき、頭を打って試合不可、キャンセルというパターンや契約体重違反により罰金、ペナルティーを受けるなど紙一重です。

ホテルの部屋で水抜き あと2、3ポンド

プロ格闘家の水抜きは絶対に一般の方へはお勧めしません。コミッショナー(各州のアスレチック課担当職員)が見守る中、体重計に乗る瞬間だけ契約体重になる、証明する瞬間だけでよいので、計量をパスした後はスポンジのように元に戻ります。500mlの水分を補給したら500g戻ります。北米では階級によって差はありますが、平均してキロだと7−10キロ翌日までにリカバリーします。

対戦相手とは同じ体格であるという条件を満たす為だけに脱水症状で契約体重を作ります。そう、体重を作るという表現が一番正しいかもしれません。 脱水状態は非常に危険であり、長時間の脱水状態はであることが一番危険であり、選手生命を脅かします。よく何日も前から水を抜く選手がいますが、確実に間違った方法です。 減量プロセスの間、自分とチームメイトは少なくとも食べ続け、飲み続けるので絶食状態で水を抜くことは決してありません。 短期間に適量の水体重を落とす方法があり、ファイトキャンプ中に「一気に水を落とす」コンディションを作り上げます。 カイルは正常に体重をリカバリーして、コンディションもよかったです。 今後、水抜きについてもブログに書きますね。

ジョー=ラゾン

ランディ=コスタ

カイル=ボクニアック

チャールズ=ロサ

チームメイト全員軽量をパス!地元での調整のせいか、全員コンディションが良さそうです。

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試合当日にジムで調整

いつもトレーニングしているジムで調整できるのは本当に心強いですね。前日からのリカバリーもよく、試合数時間前に動きを確認したり、汗を出します。計量後に飲んで食べると身体が維持しようと身体が浮腫みます。当日は試合直前まで休めばいいのではなく、ファイトキャンプ中の適正体重に戻るように心がけ、動きや戦術を確認して臨みます。

望んだ結果は得られませんでした

ジョー=ラゾンの勝利で地元のテンションはMAX

タテキは渡米してから15年、格闘技の道を歩き気づけばプロキャリアも10年以上経ちました。自分にもストーリーがありますが、チームメイトのカイルにも凄いストーリーがあります。試合前に密着取材が入っており、ドラッグ中毒の過去や生まれ故郷の町から抜け出す複雑な思いを背負って金網に入りました。

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翌日、クライアントの一人から電話がかかってきて、UFC選手が控えるホテルに来て欲しいと連絡がありました。そこでタテキに会いたがっているファイターがいる、と言われてホテルのロビーで待ち合わせしました。

そのファイターというのはこの前の夏にアジア人で初めてUFCの王座に輝いたジャン=ウェイリー(张伟丽)選手でした。まさか彼女と外人ファイターキャリア話でこんなに盛り上がるとは思いませんでした。P-1VISAプロアスリートビザを取得してアメリカでキャリアを積んだ経緯をシェアして欲しい、と頼まれました。

彼女の厳しいアメリカ入国までの道のり、タテキも昔のVISAステータス悪夢が蘇り、お互いアジア人として共に頑張ろうと切磋琢磨できる事を光栄に思います。初アメリカがボストン!?最高だね!プライアビリティのコンセプトの元、お互い怪我なく毎日頑張って常に挑戦です!

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