TB12メソッド トム=ブレイディ 書籍発売
NFL史上最高のクォーターバックと呼ばれているトムは「40歳になってもフットボールをプレーできるのか?」という質問の答えとして『The TB12Method:How to Sustain a Lifetime of Peak Performance』を書きました。書籍が発売されたので皆さんにご紹介したいと思います。書籍の内容はキャリアを長く維持するための順応性、柔軟性、食生活についての幅広い信条をトムが語っています。
プロアスリートだけでなく、普通に生活している人も応用できる全体的なライフスタイルの改善をサポートするTB12メソッドは怪我による手術のリハビリ中のタテキにとって本当に為になる内容です。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)による2016年の調査では、NFLのクオーターバックの選手寿命は平均で3年と1カ月だそうです。そんななか現在40歳のトムは、NFLで18年目のシーズンを迎えました。
“To redefine strength, health, and wellness for an entire generation.(すべてのジェネレーションに対して、体力(強さ)・健康を再定義し、その先にあるゴールであるウェルネス(身体的、精神的、そして社会的に健康で安心な状態=輝きのある人生)を実現させる”という信条にはタテキのソレとも共通します。確かにアメフトはポジションごとで体格やトレーニング法、要求される身体能力は違いますが、20年近い現役生活を送る秘訣は誰もが気になるところですよね。
TB12メソッドでは、トムが長期的なフィットネスへのアプローチをどのように開発したかを説明し、トム個人の経験や、それらの経験から実践へ移る際の詳細を提示しています。トムは柔軟性の背後にある原則を「プライアビリティ」と呼んでいます。
これは、運動、トレーニング、および普段のライフスタイルをより自然で健康的な形へ新しいパラダイムシフトする方法であり、健康とウェルネスに関して一般に浸透している考えや仮定に挑戦するものです。トム自身のピークパフォーマンストレーニング(常に最高のコンディションやベストパフォーマンス生む技術を発揮できる状態)から学んだ教訓、および読者が自分のピークパフォーマンスを開発、そして維持するのに役立つ一つ一つのアクションステップで満たされています。
TB12メソッドは、筋力トレーニング、水分補給、栄養、メンタル、認知パフォーマンスへのより効果的なアプローチも提唱しています。パフォーマンスや生活の質を拡大、拡張しながら、怪我のリスクを劇的に減らすライフスタイル、リカバリー、その他の方法が紹介されています。
タテキも使用しているTB12のギアをいくつかご紹介します。 柔軟性はアスリート生命に不可欠で、すべての人に利益をもたらします。 プライアビリティを通じて手に入れた筋肉は不必要な怪我を回避できますし、プライアビリティによって短くて硬い筋肉は長く、柔らかく、弾力性のある筋肉に変わります。 水分も十分に含み、潤った筋肉で構成された身体は持続的なベストコンディションと最高のパフォーマンスを常に発揮できる状態を維持するため必要不可欠です。
左のショルダーパフォーマンスバンドは、人間工学に基づいたハンドルを備えており、 最大限の安全性がありウェイトトレーニングとは異なり、これらのバンドは各ユーザーの自然な筋力曲線に合わせて調整しながら、可動域全体にわたって漸進的な負荷を与えます。
TB12のプライアビリティで大切にする考えは「 しなやかな筋肉がなければ、長期的な健康を達成することはできない」という事です。 すべてのアスリートは、強さ、コンディショニング、柔軟性のバランスを見つける必要があります。 バランスは、年齢、スポーツ、ニーズ、目標に応じて変化します。筋肉の機能は、骨を保護し、日常生活をサポートすることです。 身体に必要な仕事を行うのに最適な強さを身につけるようにトレーニングする必要がありますが、関節にかける負荷(特に過負荷)を制限する考えは一般に少ないです。
バンドには人間工学に基づいたハンドルが付いており、弾道で覆われた外科用基準のラテックスチューブで作られています。ウェイトトレーニングとは異なり、これらのバンドでトレーニングすると、自然な筋力曲線に合わせて調整しながら、可動域全体にわたって漸進的な抵抗を実感できます。
10年以上、トムは経験を実践に移し自身のTB12のアプローチを作り上げました。様々なトレーニングやセルフマッサージ方法、ドリルなどの反復練習、写真も含まれた説明、トム自身が実践した詳細なケーススタディ、およびフィールド内外での個人的な逸話と経験を含むTB12メソッドは、アスリートやアクティブな生活を通じて人生を充実させたい人々が必要とする本です。
タテキ自身、トレーニングでどれだけ追い込むか、より「どれだけ怪我を防ぐ」または「どれだけ回復する」かに重視した言葉「Pre-hab」プリハブ”pre”(「前もって、あらかじめ」の意味)“rehabilitation“リハビリテーションの言葉を短くした“hab“を組み合わせたワードが多く使われていた事に驚きました。怪我する前に予防する。その為に毎日十分に回復する。それは当たり前の事ですが難しい事でもあります。
TB12は、食事宅配サービスのパープルキャロット(Purple Carrot)の協力を得て、高タンパクで「炎症を引き起こしやすい野菜」を使わないTB12独自の栄養食を開発し、家までデリバリーしてくれるミールキットのサービスも始めました。また書籍にはレシピもあり、タテキの大好きなアボカドアイスクリームのレシピも紹介されています。
TB12にはオンラインストアがあります。取り扱っているのは上記で説明したTB12バンドをはじめとするトレーニング器具に加えて電解質の原液(水に混ぜて無糖質のスポーツドリンクを作るための原液)、そして帽子やTシャツなどのアパレル商品があります。アンダーアーマー(Under Armour)と提携し、睡眠中に筋疲労の回復を促すリカバリーパジャマなども書籍で紹介されています。
現在は英語版のみの販売ですが、日本にも生きた伝説のバイブルがいつか届くことを願ってます。