Ep11 リアルマーメイドから学ぶ呼吸・二酸化炭素は友達:岡本美鈴

 
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エピソードの要約

00:00:00 リアルマーメイド

00:00:38 オープニング「レター募集!質問してね」

00:03:21 ゲストの紹介「フリーダイバー金メダリスト・リアルマーメイド」

00:08:59 フリーダイバーから学ぶ「リラックスする呼吸」

00:11:56 リアルマーメイド式「リラックスする呼吸の実践」

00:15:33 リアルマーメイドの習慣「みみずんの1日」

00:19:45 不健康な海と絶滅危惧種「ゴミベルトと卵泥棒」

00:29:52 生命活動が最優先「潜水反応」

00:32:08 フリーダイバーあるある「脾臓が潰れる」

00:34:49 消費カロリーがバグってる件「フリーダイバーの食事」

00:39:11 呼吸トレーニングの種類「酸素と二酸化炭素の関係」

00:44:09 完璧な呼吸法はない「目的によって違う呼吸法」

00:47:07 なぜ今を生きる?「死に直面した経験」

00:51:29 今からでも遅くない「自分の心に正直になる」

00:55:24 タテキのまとめ「死を実感して、今を生きて、リラックスできる」

 
 
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対談中に話した題材・リソース

日本フリーダイビング協会> Japan Apne Society

海外のフリーダイビング団体> Performance Free diving International

長期的に海洋保全を考慮する理由> マイクロプラスティックが人体に与えるかもしれない影響

フリーダイバー関連

フリーダイバーの話題に上がったダイエットについて

Misuzu Okamoto 真鶴町にて @https://www.instagram.com/misuzu_okamoto/

Misuzu Okamoto 真鶴町にて @https://www.instagram.com/misuzu_okamoto/

動画バージョンはこちらです Youtube

part1

part2

Ep11 リアルマーメイドから学ぶ呼吸・二酸化炭素は友達:岡本美鈴

トランスクリプト

00:00:00 

リアルマーメイド

00:00:38 オープニング「レター募集!質問してね」

What's up Teknation!?どうも干城です。大人の健康・保健・体育をEducationとEntertainmentを混ぜたEdutainment方式で語る番組「干城の黄金の経験」は米国マサチューセッツ州ボストンから現役プロ総合格闘家のワタクシタテキマツダがお送りしております。バイオハッカーセンタージャパンの代表としてバイオハッキングコンテンツの普及に努めております。よろしければチャンネル登録・高評価podcastの購読よろしくお願いします〜。よろしくお願いします。本日はエピソード11!2021年一発目の女性ゲストをお呼びしたGold Experience Tateki Techの収録です。お知らせ!アナウンスメントですね。前回お知らせさせていただいたStand.fm スタエフではですね、Podcast以外のテーマを空き時間に収録してるんですけど、前回紹介したTEK Talks…名前を置いておいて...リスナーの方と交流するためにレター機能というものがあります。レター機能を通じてリスナーの方から何か質問があったら受け付けておりますので、干城に質問したいことあったらスタエフのレターお待ちしております。質問に返答したり、あとバイオハッキング以外のことも話してますので、スタエフの方でもフォローよろしくお願いします。バイオハッカーセンタージャパンの代表として自然が大事と言わせて頂いてますが、前回は「森」についてでしたね。今回は「海」です。海 Ocean、皆さん人魚って知ってます?(もちろん)知ってるか...w干城はね、見たことありますけど!リアルマーメイドが日本にいるって皆さんご存知でしたか?そして深海100Mの世界って想像できます?海の下100Mフリーダイビングの世界ではそんな深さまで潜って、また戻ってくる水面に、そういう競技なんですけど干城は想像つきませんよね。バイオハッカーにとって大切な呼吸法色々ありますよね?エピソードあれは...3かな?で紹介させて頂きましたけどそんな大切な呼吸法、色々あると思います。もう誰もが学びたいスキル一つだと思います。金メダリスト・リアルマーメイド、そんな方から呼吸について、海について学びたくないですか?ということで本日のゲストはこの方です。

00:03:21 ゲストの紹介「フリーダイバー金メダリスト・リアルマーメイド」

タテキ:本日のゲストは平常心のレッスン金槌で普通のOLだった私がフリーダイビングで世界一になれた理由の著者普通のOLからリアルマーメイドになった岡本美鈴さんでーす!(拍手)

岡本さん:よろしくお願いします。

タテキ:2021年女性ゲスト一発目で

岡本さん:ありがとうございます。

タテキ:同じ事務所の先輩に出てください、お願いしますって!

岡本さん:長いお付き合いですね。

タテキ:いや本当にブラック企業ですからね(うちら)一人ブラック(社長ONLY)通称ww社長一人だけブラックで仕事しまくってて、我々は全然・・・ボストンで美鈴姉さんは日本でスポーツゲインのアスリートたちといろいろ交流とかしたいなと思ってるうちにどんどんどんどん時間が過ぎ去ってて寂しかったんですけど、干城のpodcastに遊びに来てくれて光栄です。

岡本さん:ありがとうございます。こんな素敵な機会があるなんて、

タテキ:もういろんなことを質問したいんで楽しみなんですけど、フリーダイビングってそもそもメジャースポーツではないじゃないですか?

岡本さん:そうですね。

タテキ:メジャーではないですよね?だからどういう練習をしたりとか試合に向けて何をするのか、という事とかも含めてリスナーの皆さんは興味があると思うので最近の活動も含めてちょっと教えてください。

岡本さん:是非フリーダイビングについて知っていただきたいと思います。

タテキ:毎回練習する時に海に行くわけではないですよね?

岡本さん:そう!普段の練習についてですよね。

タテキ:はい

岡本さん:フリーダイビングって素潜りの競技なんですよね。息を止めてどれだけ深く潜れるかとか、海では深さ、プールでは水平の距離とか、水面にうつ伏せに浮いて息を止められる時間を競ったりするっていういろんな

タテキ:種目が分かれてるんですよね?

岡本さん:夏はですね、海があったかいので日本の海で潜って自分のトレーニングをしたりあとは生徒さんを連れて行ってレッスンしたり、一緒にトレーニングしたりとかするんですね。今神奈川県の真鶴町というところに拠点を置いてまして、そこでボートを自分で用意して、それで自分で操船して仲間たちと一緒に潜ったりとか

タテキ:ボートを運転して行くんですか?

岡本さん:そうなんですよ。

タテキ:すごい!

岡本さん:小さいボートを置いてあるんですけど、私も1級船舶取りまして

タテキ:おーすごい!女船長スゴイですね!

岡本さん:やってますねー、決められた所でアンカリングでボートを停めて安全管理のセッティングをして講習をしたりとかするんですね。だいたい水深が通常のトレーニングだと、スクールの講習だと30メートル前後という感じなんですけど

タテキ:(は?意味わからん!)そんな潜るんですか?もちろんの姉さんの記録とかはね...95メートルでしたっけ?95mですよね

岡本さん:私のベストは95mなんですよね

タテキ:ちょっと待って!練習で30mとか行くんですか?

岡本さん:行きますね! 

タテキ:うーわぁ5メートルでも相当深いですよすいません、素人の感覚ですけど

岡本さん:いや、本当にそう思います。10mだと相当深いイメージあるし、やっぱり耳も痛くなるし、でも習い始めてちゃんとステップを踏むと、ある程度の人たちは結構1、2年かけると30m行ける人も出てくるんですよね。

タテキ:フリーダイビング以外にもヨガとか呼吸のレッスンとか、あとはスポーツゲインの方でもオフィスポとかやってますけどちょっと、その辺もお話しください

岡本さん:深く潜るためには、やっぱりただ、潜る力尽くで潜るとか、力でフィンをキックして潜っていく、ということだけではなくて実は一番大事なのっていうのは「水の中でいかにリラックスできるか」ということは競技力を左右するコツになってくるんですよ。

タテキ:なるほど。

岡本さん:リラックスってどういうことかっていうと、リラックスしてる状態は筋肉が緩むでしょ?

タテキ:はい

岡本さん:筋肉が緩むと酸素消費量が減るんですよね。全身の

タテキ:ですよね自律神経も副交感神経系が優位な状態になって…

岡本さん:だからみんなの水の中でリラックスして息を長くしたい!なんだけどやっぱり海に潜るぞっていう直前ですとか大会だといろんな人が見ている前でリラックスする事はすごく難しくて

タテキ:確かに!

岡本さん:しかも海ってさいろんな日々状況変わるでしょ?すごい流れとか

タテキ:コンディションが...はい波が立ってる時とか

岡本さん:そういうところで本当にリビングに居るみたいにリラックスできますか?って言うとなかなか難しくて頭の中で、落ち着け...落ち着けって言っても無理なんですよ。

タテキ:なるほど

岡本さん:頭の中でリラックス状態にもっていくの非常に難しい

タテキ:いきなりその話聞いてると本のタイトルの平常心のハードルがめちゃくちゃ上がりますよねw平常心を保つとか、平常心というのは簡単ですけど、リアルに世界と戦ってる人から日々のコンディションが〜海が違うとか視線を感じる〜、そんな中で平常心を保つって大変ですよね?

岡本さん:そうなんですよね。そこでリラックスするための気持ちのコントロールをするテクニックが、このスポーツでは必須のテクニックなんですけど、リラックスするためにどうするか?って

タテキ:バイオハッカーたちが今めちゃくちゃ聞きたがってることですよ。

00:08:59 フリーダイバーから学ぶ「リラックスする呼吸」

岡本さん:本当ですか?本当にシンプルなんですよ。もう皆さん実は実践されているかもしれない「呼吸を変えること」なんですよね。

タテキ:呼吸(本日のテーマですよ!)

岡本さん:呼吸なんですよ!頭の中はスゴイおしゃべりしててもいいんですけど、呼吸を腹式呼吸にして吸う時間の2倍か3倍ぐらいゆっくりと2倍か3倍の時間かけて細く吐いてあげるんですね。

タテキ:はい

岡本さん:横隔膜、お腹も使いながら吐くのですけど、その時に体の中で副交感神経が優位になって心拍数が落ちる、という反射が起きる。それを繰り返していくと平均心拍数が落ち着いてきて、そうすると後から気持ちが落ち着くんですよ。

タテキ:なるほど

岡本さん:これはどんなシチュエーションでやっていても体の作りを利用した技法なので誰でも何処でもできます。

タテキ:これがスキルですよね?学ぶべき!

岡本さん:潜る直前まで私、コレやってるんですけれども、このおかげで日常生活でも、この呼吸法を取り入れていて例えば競技だけじゃなくってスケジュールに追われてすごい焦っちゃったりとか、予想以外のことが起きてドキドキになったりとか、あとは今、まさにそうかもしれないけど人前で話す時にドキドキしてしまったりする時に地に足をつけたい時にゆっくりお腹を使って吐き出していくんですよ。

タテキ:シュ〜〜〜(なるほど)

岡本さん:そう!それを5、6回やると落ち着くんですよね。

タテキ:吐くという動作が吸うという動作よりも、むしろ現代人は(息を)吸いすぎですからね。

岡本さん:そうですね、たぶん酸素を取り込もうって無意識の気持ちが強いのかもしれないね。息を吐き出しながら肩の緊張も一緒に吐き出すようなイメージで胸から...上から空気を抜くような感じで力と一緒に > 胸 > 最後お腹、という感じ口笛吹いて吐いてみてください。

タテキ:口笛!?正に呼吸のトレーニングで風船を使ったりとか、笛とかを使って吐く(息の)ボリュームと言いますか、をコントロールするテクニックじゃないですけど、サポート的な道具を使って、あれも一番適した呼吸のリズムを教えてくれるというか...アレはすごい自分もこうやって、体に正しい息の吐き方を教えてくれるんだって、というのは実践して感じたことがあります。

岡本さん:あ、そうなの?

タテキ:海外では売られていたりするんですよ。そういう笛とか、あとは他の呼吸のプロフェッショナルの方は風船を使って、風船って普通にただ吹き方にもちょっと(コツ)あるじゃないですか?口先をちょっと狭めたりとか、それって正に今、姉さんが見せてくれた呼吸法とすごい似てるから、何か共通するところを感じるなって今思いましたね。

00:11:56 リアルマーメイド式「リラックスする呼吸の実践」

岡本さん:ちょっと、一回通しでやってみます?ちょっとやりましょう!

タテキ:はい!youtubeの方はね、今見えますし。ちょっとpodcast聞いてる方難しいと思うのですが、ちょっと耳を(澄ませてください)

岡本さん:ちょっと私もお腹が見えやすいようにしますね。あのね、本当に簡単です。最初のうちは通常は息をする時は鼻から吸って吐く時は口から細く長く吐いていきますけど、慣れてきたら鼻から吸って鼻から吐くということができるようになります。肩の力を抜いて、ちょっと体をまっすぐに座って頂いて

タテキ:今立っているんですけど、大丈夫ですか?スタンディングデスクなんですけど…

岡本さん:立っても座っても横になってもできます!

タテキ:それかちょっと...これ半座りくらいです(笑)

岡本さん:一回全部吐き出して、空っぽにして、鼻から息を吸ってお腹が最初に膨らむようにお腹に息を入れます。そうそしたら胸を気持ちよく広げて胸に息が入る。そしたらちょっと1秒くらい息を止めて今度口笛を吹くみたいに肩の力を抜いて上から息を抜いて行きます。シュ〜〜〜(息を吐く)この要領で細く長く吐いていって最後お腹まで...力が完全に抜ける。

タテキ:この時になんかホールドとかはないんですか?吐ききった後に息を止めるみたいな?

岡本さん:はい、息を吐ききって止めるって言うよりは、止まったっていう感じ。

タテキ:あー!なるほど!

岡本さん:止めるって言うと力が入っちゃうんですよ

タテキ:確かに!そっか、だから吐いて止まった、その反動でまた横隔膜がリラックスする...

岡本さん:吸う時も肩が上がっちゃう方がいるんですけど、肩はもう基本リラックスしたままで、お腹、胸、肋骨を気持ちよく開く感じですよね。

タテキ:広がる感じですよね?

岡本さん:そう、勝手に息が入ってきますよね?はいそれぐらいでいいです。MAXまで吸おう、吸いきろうって思わないで力が入っちゃうまで8割か9割ぐらいにしておいて、羽が自然と折り返して落下してくような優しい感じで、吐いて吐く動作でスタートして行きます。

タテキ:これは使えそうだな!でも金網入る前にこの呼吸法やっちゃうとリラックスし過ぎちゃうかも

岡本さん:そうだよ!金網に入るときは逆だよ!

タテキ:でも興奮し過ぎても、力んじゃいそうだから、これ瞑想の前とかに行ったら良いですよね。もしお時間あったらpodcastのエピソード3で、呼吸についてタテキが一人で語ってるエピソードがあるんですけど、そこでいろんな呼吸法とか紹介してたりとかしてるんですけど、リスナーの皆さんでリアルマーメイドのタイトルに釣られてきた人、もっと他の呼吸を学びたい、という方は是非エピソード3も参照してください。

岡本さん:リンク貼って下さい。

タテキ:貼っておきます。SHOWノート。この対談で話した番組のリソース参照した文献などはすべてSHOWノートにまとめておきます。そして美鈴姉さんの著書[平常心のレッスン]のリンクも貼っておきますので、皆さんよろしくお願いします!

00:15:33 リアルマーメイドの習慣「みみずんの1日」

タテキ:ちょっと気になることがあるんですけど、呼吸法のレッスンもしてたりとかフリーダイビングの活動も含めて、そんな中で普通の、ごく普通の日のルーティンっと言いますか、みみずんの1日ルーティンを軽く紹介していただけますか?例えばトレーニング時間はどのくらいあるとか分かりませんけど、朝はスムージー派とか?何かあるんですか?そういうルーティンというよりかは、何と言うのかな...自分の信条ですよね。コレやらないと私の生活に、これは必要不可欠だ!みたいなのはないですか?

岡本さん:うんうん、今ちょっと色んなレッスンとかが、先ず時間が不定期なので、生活のサイクルってすごく不定期になっちゃってるんですよね。

タテキ:はい

岡本さん:でも、その中で今続けているのは続けている、というか習慣だというか、続けてるってそんな意識ないんですけど、朝起きるでしょ?最近はもう一つね、体重を朝と夜に量りますね。

タテキ:格闘家みたいですねw

岡本さん:トレーナーさんにちょっとね、教えてもらって今続けてるんですけど、腎臓の働きがチェックできる、という事で水分量が変わると寝る前と朝の体重が凄く変わるんですよ。

タテキ:なるほど特に女性はバイオリズムで女性の週とかはエストロゲンとプロゲステロンの関係でちょっと体内に水を蓄えがち、浮腫んでしまう、ということもありますもんね。

岡本さん:そうなんですよ。その周期を知るためにも毎日、体組成計に1日2回乗っています。もう一つは、ながらストレッチですかね。朝起きてキッチン来ますよね?いろいろお湯飲んだりとかするんですけど、台所にレンジフードってあるじゃないですか?コンロの上に

タテキ:はい!(想像できました)

岡本さん:干城のキッチンは広いからちょっと分かんないけど、、、

タテキ:そんな事ないですよw

岡本さん:私の日本の家ではですね、コンロの上に換気扇のレンジフードがあって、そこに両手をつくと、この部分が空間になるんですよね。

タテキ:なるほど

岡本さん:もちろん火はつけちゃダメですよ。おはようって言って起きて、そこに手をついてグゥーっと伸びをするの。

タテキ:なるほど、それで肩甲骨をちょっと

岡本さん:そうなんですよ。そこは壁だとやっぱり体が(壁に)ついちゃうので

タテキ:あー!そうかそうか!

岡本さん:可動域がね、そう...良くない。ぶら下がり健康器とかあるんだけど、そういうものだと、トレーニングとかストレッチしてるっていう感じになっちゃうんだけど、そのレンジフードで正面と肋間筋の脇ですよね。

タテキ:呼吸で一番大事なところですよね?猫背になったりPinchされると収縮が特に肋骨のモビリティ可動域ってすごく呼吸筋の中でめちゃくちゃ大事ですよね?

岡本さん:そうそう。

タテキ:多分そういうところも感じて常に日常生活でストレッチをするっていうのが、そこがちょっとリアルマーメイド的な?ちなみにアメリカでリトルマーメイドのディズニーの人形を持っていたジムに遊びに来た小さな女の子がいて、その子に「リトルマーメイドだね」って言ったら、ちょっとシャイで黙ってしまって、その親御さんに「干城はリアルマーメイドと友達だから」って言っておいてっと(親御さんに)言ったんですよ。美鈴姉さんのことなんですけど、友達だから...みたいなそしたら親御さんが娘さんにTatekiはリアルマーメイドと友達なんだってと言ったら、目をちょー開いて「アリエル」かどうか名前だけ聞いておいてと言われました。

岡本さん:アリエルです...

タテキ:なーんつってMisuzuだよーとは言えなかったんですけど、、、

岡本さん:なんか良いですね。夢を与えるようで。

00:19:45 不健康な海と絶滅危惧種「ゴミベルトと卵泥棒」

タテキ:そういう小さい子達にリアルマーメイドと友達だよって言ってるんですけど、次世代を考えて...なんかいいよ!この話の展開!次世代の子達が大きくなった時の…前回のエピソードではですね。自然問題についても語ったんですけど、美鈴姉さんもフリーダイビングの活動以外に色々やってるじゃないですか?海との関わり方、マイクロプラスチックに代表される海水汚染。あとはウミガメの保護をサポートする活動もしているようですが、詳しくリスナーの方にご紹介してください。

岡本さん:私は競技を始めていろんな世界中の海に潜りに行かしていただいてるんですけど、フリーダイビングってものすごい良い体験で、自分にとっては本当に綺麗な海に潜って行って自己ベストを達成したりとか、記録を出したりっていうは、そういう素敵な場所である反面、そういうポイントの...その横でね、結構ゴミが積もっているビーチがあったりとか、あとは潜りながらクラゲかな?って思ったら、いろんな水深でビニールが流れついたりとか目にすることが多くて、テレビで日本の海洋ゴミがハワイのミッドウェー諸島に流れ着いて、そこの生物たちが、鳥たちがすごい被害を受けているっていうテレビを見たっていうのが、ちょっときっかけで、水際で自分たちコツコツやるよりも、そこで感じたことを発信していかないとな、という気持ちになって私たちはフリーダイバー、(その)仲間から広げて行こう、と言うことで、10年近くなるんですけどマリンアクションという海洋保全のPR活動ウミガメの保護をしているエバーラストネイチャーさんと立ち上げたんですね。私もその時は海の海洋環境とか疎かったから、勉強しながら勉強したことを発信していたり、Elnaって言うんですけど、Everlasting Natureの方に来ていただいて講演をしてもらったり、ウミガメの事を勉強させてもらう中で海洋環境はどういう風に変わっているかとか、よくあるウミガメがビニール食べたら死んじゃうの?とか… 意外にそうでもないんですけど。

タテキ:でもどちらかと言うと、網に引っかかっちゃう?

岡本さん:そう、そういう物理的な被害が結構最近増えてきていることで…

タテキ:5年前にスズメを保護したんですよ。ちなみにマサチューセッツ州は合法なんで

岡本さん:スズメ?

タテキ:5年以上スズメのヒオちゃんいるんですけど

岡本さん:そうなの?

タテキ:Rioです。ポルトガル語発音でだからRioって書いてヒオって発音なんですけど

岡本さん:ヒオちゃーん

タテキ:鳥ってペットボトルのキャップを間違えて食べちゃうんですよね?鳥の死体を(お腹を)開けると全部ペットボトルのキャップがいっぱい溢れてて、そういう事実も...自分、今アメリカで普通に生活してて気づかないじゃないですか?そういうこと

岡本さん:そうだね、特に陸上に居るとね。

タテキ:ほんとそうですよね?ウミガメの卵も海賊じゃないですけど、密猟者と戦う!じゃないですけど、そういう人たちから守るんですよね?

岡本さん:そうなのELNAはインドネシアのセガマ島とか、そういう離島でのウミガメの保護今活動でしてるんですけど、インドネシアの人たちはインドネシアだけに限らないと思うんですけど、人々の食料としてウミガメの卵を食べる。売られたり、とかするらしいんですよね。やっぱり人間が採ってしまうっていうことが前々から続いてたらしいんですけど、自然の中で例えば一つのウミガメの巣に100個卵があったら自然の流れで子亀が孵って海に戻っていくのは、だいたい半分ぐらいなんですよ。半分はカニに食べられちゃったりとかするんですけど、人間が採ると100%ゼロなんですよね。

タテキ:あー、そうですよね。

岡本さん:半分だけ持って帰るとかないからさ。そういうことが続いていくとやっぱり絶滅してしまう...どんどん(絶滅に)近づいてしまうので、だけど「やめろ」と言って人間の行動を攻撃的に止めたりとか敵対する、というのは現地の人の生活もかかっているからしょうがないじゃない? 

タテキ:ですよね...

岡本さん:なのでELNAが行っているのは監視役になってもらって、そこに(現地の人を)雇ってもらうってことで仕事を発生させて、お金を払う事をしたりとか、人とも共存していく、その上でウミガメの卵を守っていく、それだけではなくてELNAの中にあるんですけど、ビーチの区画を決めてオーナー制度、というのをやってるんですね。寄付を募って、そこの一区画のオーナーで1年間で12000円ぐらいなんだけど、そこのオーナーを募ってそれを活動資金にしています。

タテキ:なるほど!海洋生物だけのエコシステムではなくて、人と生物の共存した新しいエコシステムを構築する活動ですよね!正に

岡本さん:そうなんですよね、私そこが凄く素晴らしいなと思っていて、本当に卵を守るために全てを遮断するとか、拒絶するっていうだけじゃなくて、そこの現場の風習とか人の生活も視野に入れて本当にサスティナブルな活動をしていく。そういうモットーにかなり惹かれてるというか、心から応援してますね。私の区画では、すごい数の卵が生まれて

タテキ:えー、なんか嬉しいですね!

岡本さん:1年間で4000個ぐらい私の区画の卵

タテキ:すごい!4000個も生まれて、普通の流れだと半分の2000匹のベイビーたちが

岡本さん:そうですね。その年によって本当に少ない年とか、多い年があって、少ない年は○○があったから例えば台風とか

タテキ:なるほど

岡本さん:(野生の)豚の被害にあったとか蟹が増えてるとか、そういうことを教えてくれて(卵)一個単位まで教えてくれるんですよ

タテキ:すごい!リスナーの皆さんも活動サポートできますよね?ウェブサイトとかから

岡本さん:もちろんできます

タテキ:はい、じゃあそういうことで皆さんSHOWノートをチェックして下さい。

岡本さん:ありがとうございます。

タテキ:フリーダイビングを通じてそういう地球環境のこととか自分がその中の一部ってなると自覚というか、すごいメチャメチャ大きい責任感じゃないですけど

岡本さん:他人事ではない感じですよね?やっぱり肌で感じるというか素潜りをしてて、最近本当にちょっと変わったなと思うのは、自分が潜って、潜り終えてさぁ帰ろう、という時に今まで見たことのなかったようなごみベルトが流れていたり、ごみベルトっていうのは例えば水面で私たち素潜りの後水面で移動して帰ったりとかするんですよね。

タテキ:はい

岡本さん:そこにビニール袋のゴミをぶちまかしたような色々なゴミが浮いてくるんです浮いて流れてくるんですよね。その中には本当に小さいクズクズのプラスティックもあれば、網みたいなものもあるし、レジ袋もあるし、ペットボトルもあるし、それを皆でとにかく拾うできるだけ拾ってエギジット(退水)するんですけど大体、人数がまとまって海に入った時には大きいゴミ袋2、3個は集まります!短時間で

タテキ:え?

岡本さん:これは本当にここ数年でこんなだったっけなあ?って思う変化だね。

タテキ:増えてるってことですか?

岡本さん:そう、増えています。肌感覚として(残念) 

タテキ:少しでもね...減らさないと...やっぱり経済活動、消費活動は塵も積もればゴミとなるじゃないですけど、一人一人のちょっとした行動で変わると思うので、皆さんも是非良かったら少しでも遠くの海の、海の健康のためにちょっとね

岡本さん:そうですね。何かしら陸上にいてもできることっていっぱいあって、そういうこともマリンアクションでシェアしてるんですけど、本当に小さな事から!サランラップを蜜蝋ラップにしてみるとか、竹の歯ブラシを使ってますとか、楽しみながら

タテキ:Bee Waxのラップ日本にもあるんですか?

岡本さん:ありますよー。蜜蝋ラップのこと?

タテキ:そうです!正に

岡本さん:あるある!

タテキ:ウチも使ってます!

岡本さん:アレいいですよね?

タテキ:いいですよね。

岡本さん:すごい安定感があってあと可愛い布選べば柄も楽しめるしね。そうやって楽しみながらプラスチックを使わないとかエコに繋がるようなモノを提案していきたいなと思った。今はフリーダイビング仲間たちと月一でライブやったりね、おしゃべりしたり、皆さんと交流する機会を色々作ったりしています。

タテキ:ちなみにそちらへの参加は普通の人たちも応募とかできるんですか?

岡本さん:できます!もちろん競技やりながらなので、そんなに回数は多くないんですけど、マリンアクションFacebookページがあります。

タテキ:分かりました。それも含めてSHOWノートにまとめておきますので、皆さん要チェックです

岡本さん:ご覧ください。

00:29:52 生命活動が最優先「潜水反応」

タテキ:ここからもっとフリーダイビングをちょっとディグって行きたいんですけど、この姉さんの本で読んで一番ビックリしたというか、フリーダイビングってへぇ〜こうなんだって...えーっと日本語で何て言うのですか?Mammalian Dive Reflexって…潜水反応?反射?低酸素状態で生命維持に必要な血流が臓器に確保されてそれ以外のところはどうでもいいじゃないですけど笑w

岡本さん:そうなんですよ。潜っている時に起こるんですけれども、これって感じだことあります?

タテキ:いやー、だからこれって一種のBradycardiaってBradycardiaってなんだ?えーっと徐脈って言うのですかね?不整脈の中で自分よく試合前とかに身体検査でお医者さんにフィジカルチェック行くんですよ。そうするといつもナースがEKGとか心拍数測って、たぶん姉さんもそうだと思うんですけど、1分あたりの心拍数が50以下とかだと「あなた大丈夫ですか?」とかって聞かれたりしないですか?それの極端...だから所謂スポーツ心臓じゃないですけどアレのもっと極端なものなのかな?というイメージがあるんですけど

岡本さん:それが息を止めたりとか、水の中に潜っていくっていう行為をすることによって起きる。潜水反応って哺乳類みんなに起こるっていわれてて

タテキ:ですよね?クジラとかイルカとかそれこそ遺伝子のコードに組み込まれてて、でもそれはトレーニングによってそれが発揮される

岡本さん:そうなんですよ!そういろんな生理現象の総称なんですよね。潜水反応って、どういう事が起きるかって言うと、今干城君が言ってくれたようなBlood Shiftって言って両手両足の末端の毛細血管が収縮して、血液が生命の維持に必要な脳とか心臓とか肺に集まってくるという現象が起きたりして、それと同時に徐脈が起きて酸素消費量も減るようなモードになって

00:32:08 フリーダイバーあるある「脾臓が潰れる」

岡本さん:もう一つはね、面白いのが脾臓が潰れるの。

タテキ:そうですよね!いやこれ(興奮)Spleen Contraction(脾臓の収縮)がずば抜けてるんですよね!?フリーダイバーの人達は!

岡本さん:世界大会でスウェーデン大学だったかな?潜水生理学のチームが来てダイバーをピックアップして息止めさせてエコーかけてSpleen(脾臓)調べてどうなるかっていう実験に2,3回参加して

タテキ:うお!すごい論文読んだんですよ。自分がエピソード3で紹介したBostonがロックダウン中に読んだ本で一番影響を受けましたという形で紹介させていただいたんですけど、「Breath」という本でその著者のJames Nestorという方が、その前に出版したDEEPと言うそれこそフリーダイビングについての本があるんですけどDEEPという本なんですけど、

岡本さん:あー、持ってる

タテキ:持ってます?すごいですよねオリンピックアスリートがフリーダイビングのトレーニングを行うことによって、要はBreath HoldingをやることによってSpleen Contraction (脾臓の収縮)が速くなるから要は合法的に血液をドーピングした状態になる結局ヘモグロビンの濃度とかが高いから「お前なんかやってんだろ?」って感じで薬物検査しても何もないですよね。すごいですよねー、だから脾臓は赤血球の合成とか、あとは何だ?免疫とか古くなった赤血球を変えたりとかそういう役割ありますけど、深海も潜ってるフリーダイバーが息止めて...これは生理学の異常と言うか、すごいですよね?

岡本さん:皆に起こるんですよ人間みんながそれが起こるような仕組みになっていて、どういう人がフリーダイバーで言うと、そのSpleen(脾臓)の潰れっぷりが良いとやっぱり成績もいいらしいのね。収縮すると、やっぱり中に貯蔵されている血液が放出されるので、良いらしいんですけど、収縮する度合いによって多分血液も変わるから、収縮ぷりが強い人はいい。それは何で決まるかって言うと生まれつきの人もいるし、また後天的にトレーニングによってそれが備わる人もいるらしくて、私は後天的にね...ついたんじゃないかって…「いい潰れぶりですよ」って褒められました。

タテキ:元カナヅチですもんね(弱点は水でしたw)

岡本さん:水大っ嫌いだった

タテキ:気になる方は是非[平常心のレッスン]購入して読んでください

岡本さん:はい、ありがとうございます。

00:34:49 消費カロリーがバグってる件「フリーダイバーの食事」

タテキ:あと面白いのはフリーダイビング調べてびっくりしたのが消費カロリーですよ!いろいろ調べたところで違ったんですけど、一番高く見積もったところで1120Kcalです。1時間に(1120Kcal)!

岡本さん:1時間に?

タテキ:はい

岡本さん:結構多いですね。

タテキ:結構どころじゃないですよ!だってバスケットボールが400Kcalとかでダンスが200Kcalでボクシングが800Kcalくらい?ずば抜けてますよねフリーダイビング

岡本さん:それ何の種目だろう?潜っていく種目かな?

タテキ:じゃないですかね絶対の体温の維持とかそういうのありますよね

岡本さん:そうですね。体温と言えば、やっぱり心拍落として呼吸法でね結構冷えやすいんですよ。フリーダイビング

タテキ:そうなりますよね代謝的に...

岡本さん:ちゃんとやっぱそういう風に熱も生み出すっていうところがもうフル回転してんのかなって感じる時もありますしね

タテキ:個人的な質問なんですけど、美鈴姉さんのダイエットと言うか食事は何かあるんですか?例えば分からないですけど、低糖質とか高脂肪とかタンパク質多めとか少なめとかそういうポリシーみたいのはあるんですか?

岡本さん:ポリシーは栄養的に偏らないでしっかりご飯食べる、というところですかね。

タテキ:なるほど日本人ががっつり食べるようないろんな

岡本さん:そう、ご飯は玄米なんですけどやっぱり息止めして動かない息止の種目でもそうなんですけど、脳の糖質が落ちる、低血糖か、、、低血糖と低酸素が加わるとすぐブラックアウトするんですよ。そういうレポートも結構前にあって、昔のフリーダイビングのメソッドではご飯を食べないで息を止めると胃も空で息が長くなるよっていうような言われてたんですけど、それを実践して結構ブラックアウトに近いことが起きるのを目にしたんですね。最近の見解では、ちゃんと糖質摂ってスタミナをつけた状態で胃を軽くするというような

タテキ:なるほど。そうそうちなみにケトジェニックダイエットは海外の選手でやられてる方いますか?

岡本さん:いたと思う

タテキ:ケトジェニック(高脂肪食)と言えばDr Dominic d'agostinoという方がいるんですけど、その人が高脂肪食に変えてBreath-holdが2分から4分に上がった、というでも、これは個人的な経験なので色々、生理学的なメカニズムを考慮すると、それってなんかケトーシス(状態)の方がむしろ有利なんじゃないのかな?って思ったんですけど、一番体に合った食事っていうのが一番いいのと、美鈴姉さんの場合は低血糖になりすぎないで胃は軽くするっていう事ですか?

岡本さん:そうだねケトジェニックの話題ってすごいフリーダイビング、アスリートの間でも話題に上がってて実践してる人もいたりそれが上手くいってる人もいればそうでもない人がいたりかなり差があったと思います。

タテキ:ケトジェニックが良い人と悪い人といますからケトーシス状態になることによって専門的な話すると遺伝子のコードの中でAPOBの方とかだとhypercholesterolemia 要は高コレステロール血症になっちゃったりとか、そもそも高脂肪食が向いていないという人ですよね。だから何でもかんでもケトジェニック痩せるよっていうのはすごく無責任な言い方ですよね。でも不特定多数の人に言うんだったら、まぁ確かにそうなんですけど、でもフリーダイバーの中でもやっぱ注目されてるんですね。

岡本さん:そうだね。本当にフリーダイビングのダイエットって人の個性がすごく強くてベジタリアンな方もいるし、バラバラなんですよね。

タテキ:アスリートみんなそうですよね基本は

岡本さん:そういう人ほど自分をすごいよく知っていてコントロールできてるんだと思うんだけど、それがじゃあこれから始めるフリーダイビングを始める人たちに全部お勧めできるかと言うとそうでないこともあるので、まずは基本から入って、特に息止めなんでトレーニングによってタンパク質ちゃんと補って、筋肉落ちないようにとかそういう事に気をつけてますね。

タテキ:なるほど

00:39:11 呼吸トレーニングの種類「酸素と二酸化炭素の関係」

タテキ:フリーダイビングのフリーダイバーの研究機関とかにも、ちょっとリサーチして色々見たらApnea Tableってあるじゃないですか?酸素O2と二酸化炭素CO2の関係

岡本さん:はい

タテキ:呼吸の、フリーダイバーのトレーニングの何と言うんですかね...マニュアルじゃないですけど要はCO2濃度は息を止める時間を一定にして吸う時間を長くしたり短くしたりして、酸素O2濃度をトレーニングするときは普通に呼吸する時間は一定にして、息を止める時間をだんだん長くしていくみたいな

岡本さん:調べましたね(笑)

タテキ:どうなんですか?

岡本さん:当然やってますよ普通に

タテキ:これを知った後に、自分今いろいろ呼吸テクニックやってて結局、この手法が良いとかこの手法がいいとかってパーフェクトなやつないんですよね?

岡本さん:なるほどね

タテキ:ヴィムホフってご存知ですか?通称アイスマン、キリマンジャロを短パン一丁で登って氷水の中に何時間っていてギネス記録を持ってる

岡本さん:はいはい

タテキ:オランダ人のヴィムホフ呼吸法のHyper Ventilationの(過換気)テクニックがあるんですけど、ちなみにこれリスナーの方、視聴者の方はYoutubeに干城が新年(元旦)にボストンの大西洋の真冬の海に飛び込む前に3セット(ヴィムホフ呼吸を)やっているんで、よかったらご視聴くださいwリンク貼っておきます。3セットやってHyper Ventilationした後は、息止めスタティック(静的息止)で3分ちょい自分もできるようになって

岡本さん:おー

タテキ:でも美鈴姉さん何分ですか?5分とか6分とか、そういうレベルですよね?そうだね、

岡本さん:陸上だと5分くらいですけど

タテキ:でもWim Hofメソッドとフリーダイビングって相性悪いってことが対談の前に色々調べたら分かってHyper Ventilation要は酸素濃度が上がった状態ってブラックアウトになる危険性が上がるんですよね?

岡本さん:そう!それはね、そうなんですよ。Hyper Ventilationはフリーダイビングの中ではやっちゃいけない呼吸法と言われていて

タテキ:やっちゃいけない呼吸法!?

岡本さん:昔はそれをやってから潜るとかテクニックの一つとして伝えられていたんですけど、最近はそれをやっていると苦しくない状態でブラックアウトを起こすっていうことが分かってきて

タテキ:Bohr Effectってやつですね

岡本さん:そう、ボーア効果もそうだし、心拍数も上がって実際フリーダイビングに必要なリラックスからも遠ざかってしまう

タテキ:ですよね?wcatecholamine(興奮物質の前駆体)がMaxになって体が興奮状態になって

岡本さん:そうそう

タテキ:PHが酸性に傾くのでヘモグロビンと酸素の分子の繋がりが強くなっちゃうんですよね?

岡本さん:そう

タテキ:強くなりすぎると酸素が使用されなくて

岡本さん:組織の受渡しができない阻害されてしまうっていうという事があるんですよね

タテキ:フリーダイビング自分機会あったらやろうかなと思ったんですけど

岡本さん:うん、もちろん!

タテキ:白帯から...一からやり直すまだやり始めてないんですけど

岡本さん:苦しくなるでしょう?息止めているとそうですねやがて苦しくなりますよね

タテキ:それ、アレですよね?勉強しました!要は「息したい!」ってなるのって結局CO2の濃度が上がる原因が8割で、だから(息)吸いたいっていうのは本当に酸素の濃度が低い酸素必要ですって2割くらいなんですよね?

岡本さん:そうなんですよHyper Ventilationはそこのサインを遅らせてしまうんですよね。結局、二酸化炭素って、結構苦しいとか邪魔な存在として言われがちなんですけど、

タテキ:本当にそう思います!特に生物学の中ではただ単にMetabolic Wasteと言って、要は代謝の副産物でいらないものみたいな印象ありますけど

岡本さん:そういうイメージあるんだけど実はフリーダイビングの中で安全に浮上するタイミングを見極める超大事なシグナルになるんですよ。

タテキ:みなさん要チェックです!ノートに二酸化炭素は大事だ(メモしましょう)

岡本さん:大事な友達なんですよ

タテキ:大事な友達です!友達!

岡本さん:(息を)吐きたくなりますよね?その吐きたくなった時が苦しいポイントだと思うんですけど、その時に酸素の量っていうのはまだ全然あるんですよ。だからその時に浮上するっていう判断をすればブラックアウトとかそのような事故っていうの起こらないし、できれば、遊んでる時は苦しい、というタイミングが来る前に上がって水面で呼吸して、またお魚見に行くとかね

タテキ:なるほど

岡本さん:だから陸上ではね本当に専門家の人に教えてもらった上でやってもらいたいんだけど、ハイパーベンチレーションはね...本当に色々気をつけようね。

00:44:09 完璧な呼吸法はない「目的によって違う呼吸法」

タテキ:でもCold Plunge(寒中水泳)をする時は、いわゆる真水とか氷水に入る時は(WimHof呼吸)やんないと、寧ろ入れないんで

岡本さん:ほんとだよね(笑)

タテキ:自分毎朝ルーティーンですよ。真水のシャワーに入るの。褐色脂肪細胞を活性化して多分お金もかからないし、ちょっとマイルドなストレスで体脂肪燃焼効果があるから、なんでむしろやらないのかな

岡本さん:しつもん〜質問していいですか?水風呂ってどう?

タテキ:水風呂ですけど自分のコンドミニアムだとシャワーがもうホント冷たいんですよ。絶対これ雪解け水じゃないか?っていうくらい冷たいの。で、水風呂にしちゃうとそうでもないんですよ一番温度低い水入れても...分かんないですけどウチの作りがアレなんですけど、格闘技の練習とかで関節が炎症しているとかダメージすごいな、という時は海行って...ハイ 寒中水泳ですwアホですよ

岡本さん:見てみたい

タテキ:二酸化炭素はただの廃棄物だと思ってましたよ。

岡本さん:大事な友達ですよ!

タテキ:友達!リアルマーメイドが言うんだから間違いない!いろいろ勉強になりました。

岡本さん:格闘技にも息止のトレーニングが有効だっていうのはすごい面白い。

タテキ:多分、全種類の競技に共通すると思います。それこそ心拍数とかパフォーマンス上げる以外にも、緊張をほぐすとかメンタルトレーニングとかで絶対大事ですし、姉さんはそういうのオファーしてないんですか?グループレッスンとかプライベートの呼吸レッスンみたいな

岡本さん:そうだねー、やってますね息止はフリーダイビングを習ってくれた生徒さんに向けてオンラインで今やったりしていますし、

タテキ:じゃあそちらもSHOWノートの方で(貼っておきます)皆さん是非!

岡本さん:今一番やっているのはフリーダイビングとか潜る方ではない一般の方、オフィスに出張したりして気持ちを整える先ほどの腹式呼吸法を教えするっていうレッスンをしてるんですよ。

タテキ:なるほどそうリモートって特に必要じゃないですかね?皆さん

岡本さん:いや、コロナ下で可能性が広がりましたよね。それまではね、直接オフィスに出張に行って一緒に練習するっていう講習スタイルだったんですけど、皆さんリモートになって、こういう形でZOOMとか使ってね、一緒に呼吸したりストレッチしたり瞑想したりとかするんですよね。それが今お家にいながらできて且つ本当に日常のいろんなこういう時期のストレスとかに解消に役立ってもらえるってすごいいいなって思ってますね。

タテキ:じゃあ皆さん要チェックですね。

00:47:07 なぜ今を生きる?「死に直面した経験」

タテキ:ネタバレしないように平常心のレッスンで、帯見たら皆さんびっくりすると思うんですけど、自分は小学校二、三年生の頃でしたね。地下鉄サリン事件に巻き込まれたこととか、あと大きな手術もあって書籍の中では今を生きる、と今を生きるフリーダイバーとして活動すると書かれていたのですが…すいません、弟がボストン来た時に書籍兄ちゃんこれ読むね、と言って日本に持って帰っちゃったんで数少ない日本語の書籍だったのに手元にないんですけど、ズキューンと胸にきてますよ。正直な気持ちと言いますか、

岡本さん:そうですね

タテキ:リスナーの方に共有していただけますか?

岡本さん:私は本当にフリーダイビングを始め、今もフリーダイビングを本当に生業にして自分の記録を狙いながらも、それを伝えているという本業になってるんですけれども、元々は水が大嫌いな金槌で海に行くことも全然興味なかったし、ジムのプールもスタジオだけっていうね。こういう人生歩むんだなって、若い頃本当にそう思ってたんですけど、ある日地下鉄サリン事件ですね。築地駅で止まった電車日比谷線に乗り合わせてしまい、そこでサリンを少し吸ってしまって病院に行って私は幸いにも軽傷で済んだんですね。なんですけど、その時にやっぱり普通に会社員をしていて毎日同じ電車に乗って仕事をして帰って来て夏が来てクリスマスが来てお正月が来てどこ行こう?「来年こうしよう」とか、そういうような当たり前に未来はやって来て、やりたいことも、来年でいいかな、と先延ばしするような生き方をしていたんですけど、ニュースで見るようなそういう本当に自分が死んでしまうのかもしれないっていう事件を経験したことによって、本当に私も死んでしまうんだなとか、そういうこともリアルに感じたで、頭をガツンと打たれるような衝撃的な人生観変わった瞬間っていうか出来事だったんですけど、本当に玄関開けて「いってきます」って出て行くけれども、「ただいま」って帰ってこれる保証ってのは実は無いのかもしれないって思ったんですね。そう翌年は卵巣嚢腫ですね。それで手術したんですけど、まぁなんとその嚢腫が、卵巣が5KGあったんですよ 5KGだよ!?

タテキ:すごいですよね 。。。

岡本さん:お米袋ぐらいあったんですよ。それで今もう本当に私はみぞおちから大きな傷がついてるんですけど、23歳の時にね、若い時に手術してほんと破裂寸前で危なかったですね。そこでも命救われた経験がありまして、本当に生身の人間だし、明日って当たり前に来るかどうかもわかんないってことは分かったので、会いたい人とか行きたい場所とか、やりたいことっていうのはもう見つかったら、すぐに行動しようっていうモードに変わったんですよね。そしたらやっぱその時に興味あったのが自然で山の中でキャンプをする子供たちのお手伝いをしたりとかしていたんですけど、ある日テレビを見て小笠原でイルカと泳ぐというような、その特集のシーンが流れていて、それを見て小笠原に行きたいって生でイルカを見てみたいっていう気持ちになって、そこから小笠原に行って本当に足のつかない綺麗な海に入ったというのが20代後半でしたね。そこから本当にいろんな出会いがあって自分の好きな海とか興味を持った新しい世界にどんどんハマっていく事によって30歳からフリーダイビングに出会って今に至るという感じなんですけれども

00:51:29 今からでも遅くない「自分の心に正直になる」

タテキ:30歳からですよ!30歳からやって金メダリストですよ!番組の最後の方にバイオハッカーセンタージャパンの代表として、いつも質問をするんですよ。ゲストの方にでも今日は質問する必要がないと言うか、まさに今答えてくれたような気がするんですよね。死を感じて、今を大事にする。その後したいことをして今の美鈴姉さんがいるわけじゃないですか?小笠原諸島に行ったりとかイルカと泳ぎたいとか、キャンプに行くとかすごいポジティブなエナジーを感じるんですよ。もう過去のことなんですけど、でもそれって美鈴姉さんの魅力を引き出してる、と言うか自分も今を生きてる貴方と一緒にもっと遊びたいとか、一緒に時間を過ごしたいって引き付けてくれるような気がするんですよね。

岡本さん:はい

タテキ:だから自分もそういう.....格闘技で死を実感したことはまぁ...あるか(笑)

岡本さん:えーーー

タテキ:でもストーリーになるほどでもないんですけど、それは「類は友を呼ぶ」じゃないですけど、

岡本さん:うん

タテキ:人たちを引きつけて何か大きなムーブメントにつながっていくんじゃないかな思えるような感じがしたので、勝手に結論づいちゃって

岡本さん:ありがとう

タテキ:チャンチャンって感じですけど、

岡本さん:本当に自分の心に正直になるって事が大事だよね。何が本当にしたいのか?本当はこれしたいのになというものがあった時に一歩踏み出せる環境があればやるか?やらないか?踏み出すか?踏み出さないか?というのは自分のチョイス(選択肢)でしょ?背中をクイって押すキッカケになってくれたのは、ああゆう不幸なアクシデントだったんですけど、まず自分がやりたいことに自分の声を正直に受け取るということは大事!あとは「一歩」踏み出す勇気。

タテキ:平常心を学ぶことで、また更に「今」をその中で生きて、その重なりでまた今の現在の自分が在る、ということですね。本当に勉強になりました。まさに干城の黄金の経験です。

岡本さん:干城君はさ、ワクワクしたり戦ってる時とかに「死」を感じたりすると思うけど、いろんな心境が出てくると思うんだよね。心の中ってどうなってるんだろう?

タテキ:格闘技の場合は多分みんな一緒と思いますけど、多分無心状態ですよ。ちょっと考えたり「あっ」て思ったら、やられちゃう世界。全部の反応なんですよ。考えたら終わりなんで多分フリーダイビングのその一瞬一瞬と格闘技の一瞬一瞬似ていると思うんですけど、格闘技は更に...多分、、、だってパンチもらった時とか見えてないからもらうわけじゃないですか?

岡本さん:そうね

タテキ:だからちょっと違いますよね、けど一瞬に対してのアプローチの仕方とか、モノの捉え方ってのは、全員共通だと思うので、だからすごくいろんなゲストからそういう「瞬間の生き方」も含めて、いろんな人のアイディアをこのPodcastを通じて聴けてるので、本当に勉強になります。それを皆さんと共有してるという形なのでリスナー皆さんもね、この番組を通じて岡本美鈴さんの魅力に強いものを感じてくれたら干城も嬉しいです。

岡本さん:嬉しいです 

タテキ:ありがとうございます。じゃあそんな感じでEpisode11ゲストは岡本美鈴さんでした。どうもありがとうございました。

岡本さん:ありがとうございました。

00:55:24 タテキのまとめ「死を実感して、今を生きて、リラックスできる」

ゲストの岡本美鈴さんでした。呼吸が大事…今思えば美鈴姉さんとサヨナラする前に、ちょっとOMとか唱えた方がよかったのかな?アシュタンガ・ヨガの[終わりのマントラを唱えるタテキ・・・]ナマステみたいな...ずっと会えてないんですよ...美鈴姉さんとは最後に会ったのいつかな日本で?今でも覚えてますよ。初めてお会いしたのは昔ワールドチャレンジャーズという世界に挑戦するアスリートをサポートするというイベントに招かれたことがあります。自分は実は2回目のいろんな審査を頑張って通過して選ばれて美鈴姉さんは第1次[イベント]だったのかな?選ばれて色々あるうちに同じ事務所に所属する形になって、帰国する度にちょくちょくお会いしてたんですけど、最初フリーダイビング干城知らなかったから...だって酸素ボンベもなく、そのまま100メートル近く潜って、上がってくるんですよ!?想像つかないじゃないですか?今でも覚えてるのが美鈴姉さんはやっぱりいつまでたっても海に入るのは怖いみたいなことを言ってて、日によって、番組内でも話しましたけど、海のコンディションとか色々変わってくる。そんな流れもあって記録が出たり出なかったり平常心を保つとそういうのっていつもと一緒で入り方とか結局も、こうだから!そのまま集中して、ハイ潜っていく、という感じなのかな?と思ったら全然やっぱり常に怖いもんなんですね。干城は怖くて深海100M近いところなんて本当想像できないんですけど、でも「死」を実感した人の言葉と言うか体験談ってグッとくるものありますよね?ありませんでしたか?みなさん?地下鉄サリン事件、あと卵巣嚢腫5Kgってね...人生何が起こるかわかんないです。本当にそんな中、やりたいことをやっててグッと来たのは、三十歳から始めて金メダリストになって、また多くの人がフリーダイビングのテクニックとか1、2年頑張ったら30M潜れるようになる。それも凄いですよね?色々指導を行ってて干城も格闘技、特に教えてたりすると、はじめなのに残念なスタートの仕方する人がいるんですよ。俺はもう年いってるからわかんないですよ。テレビ中継の格闘技の試合とか見て、自分もなんかリングの上に立ちたい金網の中に立ちたいって思っている人とか、多分いると思うんですけど、でも結局何が早い遅いとかそんなんじゃなくて、人それぞれ貴方の輝けるフィールドっていうのは絶対にどこかにあって、絶対にそれってまだ出会ったことがなくて、きっかけがないだけだと思うんですよね。もちろんスポーツとかなんとかって結局その体を駆使する、といういうのはそれなりに選手生命とかあるかもしんないですけどでも、やっぱやってみないと分からない!これって結局体じゃなくて頭の方が大事なんじゃないか?とか筋肉じゃなくて指先の動きの方が大事なんじゃないか?とかそれこそ呼吸の仕方とかね色々奥深いですよね。いろんな分野のプロフェッショナルと話すと今回も干城にとってGold Experienceでした。ということでエピソードの内容が良かったら星5つ・いいね・悪かったら低評価でもいいですけど、コメント残してくださいね。タテキお前ここがダメだよみたいなダメ出しとか全然受け付けますんでPodcastの購読、スタエフ(Stand.fm)でもフォローよろしくお願いします。ということで本日もありがとうございました。どうもありがとうオブリガード!