手術への決断

 
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長い間ブログやSNSの更新を怠り、多くの方にご心配をおかけしました。パンクラスさんで3戦目の試合が決定後、怪我をしてしまい緊急病棟に行った後、重症であることが分かり、その後は適切な治療方法と100%に戻る事だけを求めて暗闇の中を走り回っている毎日でした。

先日、手術を受けました。試合契約後に自分の怪我が原因で試合辞退となったのはプロキャリアの中で初めてです。対戦相手だったshohei選手をはじめ、パンクラスさんや試合を楽しみにしていたファンの方々、本当に申し訳ございませんでした。

手術に至るまでは、緊急病棟>レントゲン>整形外科>MRI>整形外科>セカンドオピニオン>手術、という流れでした。最速でオフィスを駆け巡り、手術に至るまで1ヶ月以上もかかりました。格闘家としてのこのタイムラグは致命傷です。

マサチューセッツ総合病院、プロスポーツ整形外科、カイロプラクターにフィジカルセラピストと自分の最大限のネットワークを通じて最善の処置に至りました。大学で解剖学を勉強したので、MRIのレポートを読んだ時に絶句しました。リハビリでは治らないなと、、、

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それは現場で活躍している理学療法士やカイロプラクターも同じ意見でした。手術が必要だと。でも最初の整形外科医には『数週間のリハビリをしてから様子みましょう」と言われました。それで結局手術ならその分復帰が遅れるじゃないか!と怒ることもできず、アメリカ特有のたらい回しの対応に不貞腐れる自分。

我が王、トム様のお城に併設してある病院に行きました。そして女王からは「ユニバースがあなたに答えを出してくれているから従いなさい」と言われたので必死に自分が信じている人たちを頼りに、セカンドオピニオンを通じて手術しました。

「手術の予定は明日の9:15分からよろしく」と、あまりにも迅速な対応にビックリでしたがやるべきことは迅速にと思い承諾。これで長いレイオフ期間が始まるなと思いながら前日に夜道を運転。。。

 

手術前日にハイウェイを運転中、前の車がどんどん車線変更。自分は次の出口で降りる予定だたので徐行運転だったのですが、前の車が逆走!他の車に引き続き車線変更する余裕はなく、コツンと衝突(バンパーに傷はなくナンバープレートにぶっつかっただけでした)

 なんと運転手はエアバックにKOされて意識不明>車は逆徐行しタテキ車にコツンとぶつかってストップ>車外に出て状況確認>3、4台の玉突き事故を確認>そして目の前の車が一番大破している状況>タテキ緊急電話をかける>繋がらない>911ではなく991にかけていた>もちつけ>911>警察、消防隊が急行してきました。

 警察に状況説明して「こっちの車にはダメージないし、この玉突き事故に巻き込まれたくないので帰っていいですか?」と言って警察の人に「分かった、いけ」と言われて解放されました。

 手術前日にとんでもない状況に遭遇しました。もう毎日がよく分かりません。でも「なんで俺がこんな目に、、、」とネガティブな事ばかり考えるのではなく、今この瞬間を大事にしてできることを精一杯することが大切だと信じています。

最初のドクターの言うことを「はいはい」と聞いて中途半端に復帰して近い将来に現役続行不可能な怪我をする可能性もあったかもしれない。このわけのわからない玉突き事故に巻き込まれていたかもしれない。今から7年前に左親指を骨折して半べそかいた思い出がある。当時、収入源が格闘技のミットを持つだけのトレーナー収入だけで生計を立てていた。「片手でどうやって食っていくんだ、、、」と。

でも今は手術で片腕が使えなくても知識と学位とコーチングのスキルで自分のプライベート生にそこまで影響は出ない。むしろ金網の外でしかできないことをリハビリ期間にやって、復帰するときは格闘技に全身全霊つぎ込める環境づくりが大切だと思えるようになった。 

Teknationの皆さんがタテキを信じているように自分も自分自身を信じています。何より試合ができなくてもサポートしてくれるスポンサーには本当に感謝です。引き続き素晴らしい応援サポーターの紹介とリハビリ生活をブログやSNSでお知らせしますので、引き続きよろしくお願いします。

 
Tateki MatsudaComment