1000年前のシルク(十二単)を着て、東京で一番汚くて安いラーメン屋へ行った日

 

1000年前のシルク(十二単)から、東京で一番安い?ラーメン

HOLOLIFE Summit Tokyoが終わった週は、タテキはまだイベントの熱気の中にいました。 今回はフィンランドから同僚のヴェロニカも一緒。彼女、なんと日本は初めてなんです。 「よし、とりあえず下町に連れて行くか」ということで王道の浅草へ。

浅草の後はタテキが行かなきゃいけない場所がありました。 13歳まで育った地元です。東京生まれ東京育ちですが、横浜の中高に行って野球部の寮生活、帰国するたびに時間見つけては東京の地元に帰りました。

ENWA TOKYOは稲荷町駅から徒歩3分

日中:王道の観光ルート「美しい東京」

まず向かったのは、浅草。 雷門、浅草寺…。もう、日本初心者のための王道サーキットですよね。でも、タテキがヴェロニカを連れて行きたかったのは、単なるお土産屋じゃない、ホロライフポッドキャストのサイドキック、ななみさんのお店ENWA Tokyoです。

100年以上前の古い着物を、モダンな服にリメイクしています。

店構えはクリーンでミニマル。中に入ると、まるでスタイリッシュな和風モダンなセレクトショップ。着物からリメイクされた服があり、外人さんにとっては博物館みたいに飾ってある、と思わせながら、実際は着られるコレクションを提供しています。

ななみさんが笑顔で迎えてくれて、ヴェロニカに色々な服を見せながら、デザイナーや商品の説明してくれました。 単なるファッションではなく日本の文化を、現代で使えるようにすることで、生かし続けることで商品に魂や人の思いが込められている気がします。

着心地がとてもEです。

十二単との遭遇

ラックにかかった、クリーム色の半袖シャツ。でも、ただのシャツではありませんでした。ななみさんが説明してくれました。「これはS-19。平安時代の十二単(じゅうにひとえ)にインスパイアされてて…」

1000年以上前、平安時代の宮中の女性たちが着ていた、12枚重ねの着物。服っていうか、もうアートですよね。季節や自然を表現するために色の組み合わせが決まってて、重さは20kgにもなったとか。

このシャツは、その儀式用の着物に使われていた生地を使ってるんです。 色の重なり方、織り方が尋常じゃない。当時の職人が「光がどう当たるか」「季節の移ろい」まで考えてるレベル。

その「歴史」と「宮中の美学」のすべてが、タテキが今からカフェに着ていけるシャツになってる。 蔵に眠ってるはずの、現代では実用的じゃない伝統着物を変革させてるんです。古い美学と、モダンなデザインの融合。 過去へのリスペクトと、現代のリアルな生き方との出会い。Enwaさん半端ないっス。

試着しました。 …生地が、違う。 柔らかい。マジで柔らかい。 今の服って、どこかインダストリアルな感じがするじゃないですか。バイオハッカーならマイクロプラスチックを警戒して、化学繊維やポリエステルなど機内用にはしていますが、このシャツは繊細だけど、強い。工場で作られたものじゃないことが、触った瞬間に分かる(笑)。

カットはモダンで、東京でもボストンでも着れる。でも、生地は?紛れもなく、古い世界の職人技。

「これ買います」(即決w)

ヴェロニカが笑ってました。「宝物見つけたみたいね」って。 「いや、マジで見つけたよ」(ドヤ顔)

スローファッション最高です。

ゾウのウンチでできた紙

地下室での「発見」

「あ、タテキさん、地下も行ってください」とななみさん。「Seplumo(セプルモ)があるので」

地下はSeplumoエシカルギャラリーになってました。 タテキはそこで、子供たちへのお土産を即ゲット。

プープーペーパー(Poo Poo Paper

読んで字のごとく、ゾウの「ウンチ」から作ったノート。エコで、手作りで、しかもデザインがオシャレ。 「SUPER DOO-PER!」ってゾウの絵が描いてあるし、LL(ルミとルイ)のために2冊ゲット。

皇室の着物から、ゾウのウンチのノートまで。 浅草の振り幅、最高です。

浅草でサイフォンコーヒーを飲む

日本のコーヒー文化

ENWAを出た後は、王道スポットへ。 雷門、浅草寺。タテキはおみくじを引きました。

結果は…「吉」。

最高でも最悪でもない。「OK」って感じ。超日本的(笑)。今日のタテキには、これが一番しっくりくるかも。ヴェロニカが「コーヒーが飲みたい」と言うので、小さな喫茶店へ。 ありましたよ、あの理科の実験みたいなサイフォンが。

タテキ達はカウンター越しに、そのプロセスを眺める。 ゆっくり、正確にコーヒーがフラスコを移動していく。 10分はかかる。せっかちなアメリカ人ならイライラし始めるでしょうね。

出てきたコーヒーは、完璧でした。 ヴェロニカも大満足!良いものは、急いじゃダメなんですよ。

外人が多かった浅草

一人で地元へ

コーヒーの後、ヴェロニカは彼女のプランへ。 そしてタテキは地元へ。2018年以来、行ってなかった。7年ぶりか。 タテキが13歳まですべてが変わる前…アメリカへ行く前、格闘技をやる前、その「全部」の前に住んでいた地元です。

何人かにテキストしました。 相手は?保育園からのダチ。35年前ですよ?(笑) 皆さんは4歳の時の友達と会うことってありますか?いや、むしろ幼稚園(タテキは保育園)時代の友達とか覚えてますか?帰国する度に思う。帰る場所があるって本当に有り難い。

電車で向かう途中、全てが小さく見えました。子供の頃は巨大だと思っていた道路は実際は狭く、高く記憶していた建物は普通でした。

友人たちと合流し、子供の頃のリズムにすんなり戻りました。古い友達ってそういうものですよね。世間話は不要。ただ、途切れたところから再開すればいい。

「まだ腹減ってるよね?」と一人が言うと、

「二軒目ってやつか」(気分は外国人デス)

二軒目、「リアルな東京」

二軒目と言っても、タテキ達が行くのはオシャレな場所じゃない。 ダチの家族がやってるラーメン屋「銀嶺」です。はっきり言います。 ここは「バイオハッカー・フレンドリー」じゃ、まったくない(笑)。

この店、昔テレビ東京に出たんですよ。ニッポン激ヤバ地帯を大掃除!坂上忍のピカピカ団2という番組です。激ヤバ汚れの厨房 後継の息子からSOS 油まみれのラーメン店

いつも来るたびに思う、、、色褪せた赤い幌。35年前とマジで何も変わってない。 中は狭い! 大の男たちがカウンターで肩を寄せ合って座る。子供の頃は大きく感じていたのにw

トンカツカレーライスは雑誌の取材受けました

メニューも手書き。昔は500円だったのが、今は700円。 それでもまだ東京で一番安いラーメンじゃないか?おすすめは向かいのスーパーLIFEのお惣菜です、じゃなくてタテキはいつものやつを注文。 「レバニラ」と「キクラゲ炒め」(いや、ラーメン食えよw)

間違いなくシードオイルたっぷり。キッチンは番組で綺麗になったのですが、7年後確認したら1980年代にタイムスリップしていました。

キクラゲ炒めおすすめです

二つの東京、一人のタテキ

銀嶺で、十二単シャツが汚れないように最新の注意を払いながら、この一日の、とんでもないコントラストを考えていました。

朝: 皇室の生地に触れ、丁寧に淹れられたコーヒーを飲む。ヴェロニカに「美しく、伝統的で、エレガントな東京」を見せる。

夜: ダチの家族がやってる汚い(と有名)なラーメン屋で、思い出飯を食う。タテキが実際に育ったリアルで、ザラついた東京。

再開発ってやつで、幼少期の記憶と随分変わる地元を見ながら、どっちも本物。 どっちも重要。 どっちもタテキなんです。

Tokyo boyとして外国の友人に東京を紹介。キラキラの観光地を紹介中に出会ったシャツは、歴史へのリスペクト、最高の文化表現を愛する部分。 このラーメン屋は、もう片側…労働者階級の街、変わらない場所、どれだけ遠くへ行っても忘れないルーツを振り返る日本滞在。

最強バイオハッカーを目指したくない理由

タテキは人生を最適化することに注力してます。クリーンな食事、毒素の回避、バイオマーカーの追跡。それは超重要。でも、時々? 日本に帰って実家で朝起きて天井を見つめると、海外での生活が夢だったみたいな不思議な感覚になることがあります。

銀嶺のラーメンがヘルシーだなんて言うつもりは1ミリもないが、自分が何者で、どこから来たのか小さな「歴史」や「ルーツへの繋がり」をくれる場所が存在する。

ボストンでバイオハッキングを教えてる時は、ミトコンドリアの健康を考えてる。サミットの壇上では最適化を語ってる。 でも、銀嶺では、タテキはただのタテキ。

どっちのバージョンも、本物なんです。

一応、デトックスプラン

タテキのオメガ6対オメガ3比率はカオスでしょうね。

「あ、清水湯まだやってるよ」地元の銭湯。銀嶺から徒歩2分。 「今、サウナあるぜ」と地元のダチが言ってました

…完璧かよ(笑)。

これぞタテキ流バイオハッカー・ソリューションです。ということで、ドープな東京観光をしたい方は、ぜひ銀嶺で昭和、平成初期にタイムスリップした感覚をお楽しみください。その後は 活性炭(Activated Charcoal)を飲んで、清水湯にて温泉やサウナで汗を流しましょう。 活性炭が腸内の毒素に吸着してくれて、サウナや入浴による発汗が皮膚からデトックスするのを助けてくれます。

これぞ「バランス」ってやつです(笑)

この一日がタテキに教えてくれたこと

朝の浅草と、夜の地元。 どっちもリアルで、どっちも価値がある。

浅草寺で引いたおみくじは「吉」。最高でも最悪でもない、「OK」。 でも、それこそが完璧です。

人生って、毎日100%「最適化」することじゃない。 時には繋がりやルーツのための日が必要。 自分が「何者になるか」を知る前の自分を知っている人たちと、地元で過ごす時間。

最高です。

 

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