仔牛の「濃厚」舞茸クリームソース

 

Kihada Maguro Carpaccio

Pescatore al nero di seppia

Veal with Maitake Cream Sauce

La Piña (Basque Cheesecake)

妻の誕生日タテキッチン

これは単なるディナーじゃない。タテキッチン流、フルコースの体験です。 前菜からデザートまで、完璧にタイミングを合わせて、まるでレストランのように盛り付ける。 …違うのは、ここが「家」で、今夜のスーシェフ(副料理長)が、ルミでみんなパジャマでフルコースを楽しむ。家飲み、家飯が一番に決まってます。

ザ・準備(The Prep)

まずはニュートンのSakanayaへ。 ここは日本の魚のプロが仕事をする場所。タテキが寿司グレードのシーフードが必要な時に行きます。

オーナーのヨシさんがオススメの、キハダマグロのブロック。これがもう、小売価格200ドルは下らない、信じられない美しさ。深い赤色、完璧な赤みです。海にリスペクトしたくなるマグロです。

さらに、新鮮なムール貝、特大エビ、ホタテ、そしてウニもゲット。 全部が新鮮。キンキンに冷えてる。準備万端。

そして、仔牛を仕入れました。美しい仔牛のチョップを、家族分。 ママには一番デカいやつ。当然です(笑)。母乳でしか育っていない仔牛肉は柔らかいのが特徴です。

小さなスーシェフ

前菜:キハダマグロのカルパッチョ

まずは、キハダマグロのカルパッチョからスタート。

マグロを、紙みたいに薄くスライス。美しくカットしたアボカド、ピリッとしたルッコラ、薄切りラディッシュ、ケイパーと一緒に皿に並べ、柑橘系のオリーブオイルを回しかける。

クリーン。フレッシュ。エレガント。ルー大柴のようなカタカナしか出ない語彙力、、、

最初の一口? …ピュア。マグロがとろけます。アボカドがリッチなコクを加え、ルッコラが喝を入れる。 これぞ「食事の始まり」です。

生でもいける魚介を用意

パスタと合わせる余熱で半生に

プリモ:ペスカトーレ

プリモはイタリアン。「ペスカトーレ(漁師風)」です。

リンゴイネに、ムール貝、エビ、ホタテ、チェリートマト、ニンニク、白ワイン、そして少々のトマトソース。 貝類が海の塩気をソースに放出して、パスタがそれを全部吸い込む。

ルミがムール貝の掃除とエビの背わた取りを手伝ってくれた。子供は吸収が早い、学んでる。集中してる。 タテキの小さなスーシェフ、マジで戦力になってきた(笑)。

これがテーブルに運ばれた時の、あの香り! ニンニク。海。トマト。…完璧です。

完璧なピンク色

セコンド:仔牛の「濃厚」舞茸クリームソース

メインイベントです。 仔牛と舞茸のクリームソース。

フライパンで両面を香ばしく焼き上げた仔牛のチョップ。中心は美しいピンク色に、外側は完璧な焼き色。

舞茸は黄金色になるまでソテーして、リッチなクリームソースで仕上げる。 クリームはジャージ牛A2タイプで牧草育ち。付け合わせは、ソテーしたブロッコリーニ。 うん、クラシックだ。

仔牛にナイフを入れると、もうバターみたいに柔らかい。 舞茸クリームソースとの相性も抜群でした。

ドルチェ:ラ・ピーニャ(バスク風チーズケーキ)

「デザートの準備から始めろ」ってタテキはいつも言ってますが、マジでそう(笑)。

バスク風チーズケーキ。表面は焦げてて、中はクリーミー、タルト生地はなし。 スペインと日本とボストンが融合した味です。

新鮮なイチゴとミントの葉を添えて、シンプルに。 主役はチーズケーキ。余計なことはしない。

妻は、一晩中笑顔でした。 ルミも自分の仕事を誇らしげにしてた。 テーブルは美しく、料理はキマってた。

最近忙しくて頻度が少ないタテキッチン。 ただ料理するのではなく、意味のある食べ物を、好きな人たちといただくこと。大事にしたいです。

ハッピーバースデー

Kion Coffee