バイオハッカーサミット2022アムステルダム Showノート
基調講演: "Who is the Biggest Enemy?"
タテキのプレゼンテーション「最大の敵は誰か?」というタイトルで本サミットのテーマであるエゴの概念を中心に展開しました。先ず、MMAファイターとしてさまざまな国を訪れ、トレーニングや試合をしたこと、そしてその経験が自分自身のエゴに対する理解に、どのような影響を与えたかを話しました。バイオハッキングの技術や手法がストレスを軽減し、幸福感を高め、生産性を高めるのに役立つことは会場にいる皆さん全員知っています。そこで、示唆に富む質問を投げかけました。もし我々が皆、自分自身のエゴをハックする方法を知ったら、我々は究極の人間になるのか?賢明なバイオハッカーになるのか?それとも最も幸福な生き物になるのか?と
タテキの自己分析のプロセスを共有し、アムステルダムに来る前に自分自身を深く分析したかを説明しました。格闘家として戦うモチベーション、自己表現、そして自分自身がエゴに満ちていることへの気づきをキュ有するのは少し恥ずかしいですが、自分自身をモデルに自己分析を聴衆の前でする経験は貴重なので、淡々とやった感じです。その過程において、タテキがプロ格闘家の道を選んでキャリアを積むことは、タイとブラジルで家族を養うために戦いながら日々を生き抜いているファイターたちとは違うという事に気づきました。タテキは東京という安全な都市に生まれ、格闘技を学ぶことが自分の身を守るため、あるいは生計を立てるための唯一の選択肢ではなかったので、世界で出会ったタテキの経験と対照的です。
マズローの欲求階層説に基づいて、自分自身を深ぼると、基本的な欲求の「アテンション」に特に注目しました。タテキの2歳の娘が、生まれたばかりの長男(赤ちゃん)に嫉妬していた、という個人的な経験を編むステルダムに来る前に身近に感じた背景もあります。インスタグラムを筆頭にソーシャルメディアがメンタルヘルスとウェルビーイングにとって最悪のプラットフォームであることを示した英国の若者を対象とした調査を紹介したり、大人の注目欲求も生まれてから死ぬまで、エゴの大きな部分を占めるものです。
そして人間は、他人と自分を比較する人間の傾向についても話しました。 "Keeping Up with the Joneses"(ジョーンズに追いつけ追い越せ)現象について話しました。この研究は人々が自分の給料に満足しているかどうかは、単に自分がいくら稼いでいるかだけでなく、他人と比べてどれだけ稼いでいるかに基づいている事実です。すごい話ですよね?我々は周りと比べるな、と言われても無意識に比べてしまうものなんです。
エゴをハックする方法を知っていたら、そんな楽な話はないよ、、、と言いたいですが、エゴが消える瞬間は何度か経験しています。プロアスリートとして「ゾーン」(極度の集中状態)に入っている時、試合中に "第3の目 "を体験し、自分を別の角度から見たり、ビデオゲームのキャラクターのように自分をコントロールしているような感覚を味わった経験です。また、サウナや寒冷暴露のような極度のリラックス状態では、自我が現れないという話もしました。
無我の境地を極められるのはいつの日になるのでしょうか?
Show notes
14歳から24歳の英国人約1500人を対象とした調査> Instagram has the most negative effect on mental health.
UCLAの研究でティーンエイジャーがソーシャルメディアで「いいね!」が多い写真を見ると、脳がより多くのドーパミンを生成するという実験がMRIで行われた。> The teenage brain on social media
人々の給与に対する満足度は、自分がいくら稼いでいるかではなく、知り合いに比べてどれだけ多いか少ないかに基づいている> Keeping up with the Joneses: a field study of the relationships among upward, lateral, and downward comparisons and pay level satisfaction
霊長類の場合 下記の研究シーン "サルは不平等な給与を拒否する "
無意識的な脳のプロセスが、意識的な行動の決定に先行し、それを決定する可能性があり、従来の自由意志の概念を覆すものである。> The Libet experiment and its implications for conscious will
日常経験における単一的な自己は、複数の異なるシステムから構成されている可能性がある.> The multiplicity of self: neuropsychological evidence and its implications for the self as a construct in psychological research
展示会のハイライト
アムステルダムで開催されたバイオハッカーサミットは人間のパフォーマンス、健康、ウェルビーイングの最適化に焦点を当てた、世界中のバイオハッカーが集まるイベントでした。このサミットでは、タテキを含む様々な専門家によるプレゼンテーションが行われ、参加者は最新のバイオハッキング技術やサプリメント、デバイスについて学び、志を同じくする人々とネットワークを作ることができました。会場は過去で一番大きく、紹介しきれないほどの企業ブースが出展していました。
バイオハッカーサミット・アムステルダム2022でのプレゼンテーションは、MMAファイターの視点からエゴを探求するユニークなものだったと自負しています。自己分析の必要性、心の奥底にある承認欲求、他人と自分を比較する人間の傾向に関する洞察は、バイオハッキングに新鮮な視点を提供したと思っています。
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