Tateki Matsuda

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15年

ボストンミュージアム

15 Years

松田家には特別な記念日は存在せず、お互いいつ付き合い始めたとか結婚記念日もアメリカと日本と日付がバラバラなので2人とも気にしていませんでした。さすがにアニバーサリーくらいはお互いにないとアカン、ということで偶然一緒の渡米日だった6月1日を特別な日にしてます。

2004年の6月1日に成田を出発し、片道切符でニューヨークへ。日本からアメリカへは時間が遅くなるので、日本時間でアメリカに到着した時間は2日ですが、アメリカ東海岸の時間ではまだ6月1日、JFKに到着後に長距離バスでボストンへ向かいました。

当時は18歳で右も左も分からないタテキは、バスが小休止のた止まったサービスエリアにあるマクドナルドで昼食を食べました。今みたいに栄養学を専門していた訳ではないが、格闘技を始めたばかりで減量や適正体重という階級の意識が芽生えており、「サラダ ぷりーず」とLの発音を意識してオーダすると、、、

「サンデイ!?」と言われてサンデイパフェが出てきました(オーマイゴット)

アメリカ初日から心を砕かれた日が懐かしい。今思えばマクドナルドで働いている人はネイティブの英語スピーカーじゃないのにね(笑)

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着物を着てロートレック展へ

全米有数の規模を持つMuseum of Fine Arts Boston. MFA Boston ボストン美術館は王室コレクションや大富豪のコレクションが元になった美術館と異なり、ゼロからスタートし、民間に運営されきました。ニューヨークのメトロポリタン美術館と似た経歴をもつ美術館で、日本との交流も深いです。もちろん日本文化が展示されていたり、日本のアーティストの特別展が行われたりします。

この時期は19世紀後半のパリを表現した後期印象派画家フランスのロートレックの特別展が行われている期間でした。前にタテキ妻と一緒にパリを訪れたとき、気に入ったお土産がロートレックのデザインがプリントされたコースターでした。

なんか勝手に身近なアーティストだと勘違いしてミュージアムを見学しました。ロートレックは14歳で足の成長が止まる遺伝的障害を抱えていたことは知っていたのですが、詳しい歴史や障害の作品を堪能してきました。

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ボストン美術館にて

ボストン美術館は日本とゆかりの深い美術館としても有名です。国外にある日本美術としては、品数とクオリティはともにレベル高く、絵巻物、浮世絵、刀剣など選りすぐりの日本芸術が多数展示してあります。2014年に開催された「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」で目玉となったモネの「ラ・ジャポネーズ」では着物をテーマにリベラル派のアジア系アメリカ人が帝国主義の再開だ、と勝手にデマのネタになったのが記憶に新しいです。

外人さんに着付けを教えている妻は着物姿で美術館へ。

ボストンにある居酒屋「いっとく」さんの寿司盛り

美術館でロートレックを楽しんだ後はゆっくりお家で早めの夕飯。以前ギフトでもらった獺祭をこういう日に開けるべし!渡米時にボストンに居酒屋なんてありませんでしたが、日本人経営の居酒屋「いっとく」さんに豪華なお寿司を準備してもらいました。「いっとく」さんはタテキの写真などお店に飾ってくれたり、UFCで生中継されたタテキの試合をパブリックビューで応援イベントを開いていただいたりと昔からお世話になっているお店です。そしてお寿司が美味しい!

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夕食後はダウンタウンにあるオペラ座でボストンバレー団のシンデレラを観に行きました。プリンシパルダンサーの倉永美沙さんは日本が誇る世界トップクラスのバレエダンサーで、昔研究者交流会でバレエダンサーのキャリアやパフォーマンスについてお話を聞く機会がありました。残念なことに漢書のパフォーマンスは今日が最後だったみたいです。ギリギリセーフで見れて良かった、という安心と、サンフランシスコバレエ団へ移籍するので、もうボストンで彼女の踊りを観れないと思うと残念でなりません。

美術館、お寿司、バレエと妻孝行しました。彼女も楽しんでくれたと思います。過去15年を思い返すと、本当に多くの人に支えられたアメリカ生活でした。毎年この日は初心に返り、当時18歳だった気持ちを忘れずにこれからも頑張ろうと思えた日でした。

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