Tateki Matsuda

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ベン=グリーンフィールド 東京滞在 #2

DAY2

前回までのあらすじ

ベン=グリーンフィールドが講演イベントで来日中、ボストンから呼び出しくらったタテキがセレブのお守りを東京でしています。昨日は講演だったので別行動でした。急に決まった帰国だったのでサプライズで地元に帰ったら、なんと毎年恒例のお祭り開催日でした。9月6、7日に近い土日、2日連続で行われる両社祭です。高校は横浜にある学校で野球部は全寮制でした。中学1年までタテキは品川の武蔵小山で育った生粋の祭好き!中学前半にムサコを去って高校3年間は寮生活、卒業後はアメリカと小学校時代を共に過ごした旧友達はタテキの事を忘れてて当然なのですが、祭りの時期だったせいか仲間達が全員集合を唱えてくれて懐かしのジモティー達が会いに来てくれました。

祭り1日目にサプライズ出場だったので、「タテキも明日神輿を担ぎに来い!」と誘われ、ムサコを去った者が地元の法被を着るなんて恐れ多い気持ちでしたが、ベンの分も調達するから、と町内会に顔聞く仲間のオファーを快く受け入れました。こりゃ明日が楽しみだぁ!

ベンに「この時期にしかない外人や観光客が絶対できないローカルでドープな体験が明日しかできないけどどうする?」と聞いたら即答で「俺を誰だと思ってる?普通の観光客と思ってもらっては困るぜ」と言われたのでムサコ行き決定!身長180cm以上の彼が平均身長が低い日本人と一緒に神輿担ぐって相当大変そうだな、、、しかもムサコの神輿の担ぎ方は他の町と違うんですよ(タテキの記憶が正しければ)

Yakumo is the most well known places for wantanmen in Tokyo.

地元のみんなとはお昼過ぎに待ち合わせをしていたので、ベンのリクエストだったハイクオリティーなラーメンを東京で食させてくれ、という要望に応えるため、ラーメンフリークの弟にオススメのお店を聞いてミシュラン星付きラーメン店「八雲」さんでラーメンを食してきました。

お店に着くと早速日本的なシーンに遭遇。長蛇の列!ミシュランの星付きだろ?しゃーないよ、という感じになり御行儀よく順番を待ちました。

アメリカでは普段ラーメンを気軽に食べれるようになりましたが、毎日のように小麦を摂取するわけではないので、こういう特別なシチュエーションに興奮しました。案内役が観光客のノリになって草生えます。和出汁スープとワンタンが絶品で見た目はアート。白醤油をスープを使った和出汁が美味しく、アメリカで普段食べないワンタンがとても美味かったです。もちろんベングリとタテキはラーメンを食べる直前に血糖値の上昇を抑えるハーブと小麦の消化を助ける消化酵素サプリをキメました。

さすがバイオハッカーコンビです。

日本語しか書いていない食券機に悶絶したベン

大きなボタンからも分かるように「八雲」および系列店の売りはワンタンです。肉と海老両方ありました。香港で食べた海老ワンタンを思い出しました。メニューは白だし、黒だしの二種類に支那そばかつけそばを選ぶのでザックリ四種類のメニューがあります。お好みのトッピングも充実しているので券売機の前で悩む、、、そして何より英語が無いw

後に並ぶお客さんの視線を感じながら速攻でベンにメニューを説明して結局オススメの白だしと黒だしを半分子にしようと決まりました。タテキの選んだ白だしは食べてみると想像以上にすっきりとした優しい味。麺にもスープがよく絡んで美味しい。黒だしは、見た目からして、いかにもパワフル。ガツンとくる醤油の味と香にクセになりそうでした。ベンが少し黒胡椒を黒だしにトッピングしたらパンチが効いて、それもまた一気にクセになりそうでした。

ベンも「これはアメリカでは食べられない、貴重なダイニングエクシペリエンスだ」と、、、ラーメンて国民食なんですけどね。でも職人さんが丁寧に作ったラーメンは「たかがラーメン」と所謂一般消費者の声をリスペクトしすぎている印象があります(あくまでも海外在住の視点ですけど)デフレが続く日本では仕方のない事なのでしょうか?

Ben and Tateki at Yakumo

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地元に帰る

品川といえば都会的なイメージをもたれますが、商店街を中心に下町的な雰囲気が色濃く残っています。タテキは中学校に上がってから武蔵小山から引っ越してしまいましたが、小学校時代は鍵っ子の住宅育ち。昭和末期生まれのわんぱくなクソガキでしたが、少年野球や祭り、学童を通じて違う小学校と交流があり、たくさんの友達に恵まれていました。

後地地区で活動している祭りの会 正式名称:大神輿保存会東部友和会の神輿担ぎに参加させてもらい、今となっては「地元外」の人間+外人付きなのにもかかわらず、後地の法被まで貸してくれました。その歴史は古く、品川区では至る所で神輿が担がれます。小山両社祭といって、小山八幡神社・三谷八幡神社の例大祭が毎年催されます。9月の6、7日に近い土曜~日曜に開催され、いつも「今年の祭りは何日かな?」と思っていた時期が懐かしい。

両社とは両社はもともと1つの神社でした。武蔵小山パルムのウェブサイトによると、小山八幡神社の創設は不明だが、長元3年(1030)源頼信の霊威を得、西小山の高台に誉田別命を祀り、小山村字本村の氏神となった。延宝年間(1673-1681)または元禄年間(1688-1744)に宗教上の亀裂が起こり、字滝原(三谷の地)の名主が自分の屋敷に八幡御神像を祭った。その後出世稲荷大明神を祀ってた場所にこの像を祀り、三谷八幡神社となったそうです。

昔の故郷に帰って観光客のように歴史を知る、、、まぁいいか。おかげで20年ぶりくらいに会う友人にも再開できました。

後地で神輿を担ぐベンとタテキ

神輿用語

以下、武蔵小山パルムの公式ページを参照しました。

連合神輿(れんごうみこし):複数の神輿が連なって渡御することを「連合渡御」といい、更なる盛り上がりを見せる。

神輿(みこし):御神体(ごしんたい)がのっている神社の神輿を本社神輿、または宮神輿という。神輿渡卸がある前に御神霊を神輿に移す儀式を御魂入式とか入魂式と呼ぶ。本社神輿のほか、氏子各町会が独自で持っている町会(内)神輿、神輿同好会が持っている会神輿がある。神輿には、神様が宿っているため、間違っても神輿の上には乗らない。

入れる(いれる):神輿を担がせてあげること。

担ぎ手(かつぎて):神輿を担ぐ人。

ソイヤ:戸前担ぎでの掛け声のひとつ。

神酒所(みきしょ):神々に神酒をはじめとする神饌を お供えする場所。

渡御(とぎょ):輿が担ぎ手によって担がれたり、台車に乗せられて巡行するなどして、氏子各町などを練り歩くこと。 《類義語》連合渡御:複数の神輿が連なって渡御することを「連合渡御」といい、更なる盛り上がりを見せる。

よいと:ゆっくり進むときに使う掛け声。神社の出入りの際に、鳥居をくぐったり、電線などが鳳凰に引っかかりそうな 時にも使い、江戸前の2倍の重さが、担ぎ手にかかる。「よいと~」と伸ばす場合もある。《類義語》

わっしょい担ぎ(わっしょいかつぎ):深川地区の担ぎ方。「わっしょい、わっしょい」の威勢のいい掛け声で担ぐ。肩を入れたほうの手を棒にまわし、 片方の手は前後に振る。そして走るように担ぐ。「ソイヤ」の掛け声は許されない。

えっさ:「江戸前担ぎ」の掛け声。由来はヘブライ語の「運ぶ(エッサ)」である説や、単に「えっさほいさ」の 掛け声という説も。

お囃子・祭囃子(おはやし•まつりばやし):太鼓や笛の音色で人々の心をはやらせる、いわば聴覚的にお祭を盛り上げるもの。祭囃子は祭に付随する音楽を 総称したもので、各地域にあるそれぞれの祭に密着して発展してきたものである。

山車(だし)神社の祭礼のときに引く、種々の飾り物を付けた出し物。豪華な装飾が施されていることが多い。 その中心のほこの先に付けた編み残しの竹を垂らしたかごを「出し」といったのが、この名の由来。 やま、曳山、舁き山(かきやま)、担ぎ山、山鉾、鉾、山笠、祭車、御車、屋台、地車(だんじり)など、呼び方も様々。

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Shimizu-yu (hot spring in Tokyo)

都心で温泉にビックリ

ベンはただ一人の外国人だったせいか、品川のローカルテレビに撮影され、小学校卒業や成人式以来久しぶりに会う友達にはタテキなんで外人といるの?といろいろあって叫んで神輿を担いで汗だくになった後は昔懐かし「清水湯」へ。と思ったらなんじゃこりゃ?めちゃめちゃ綺麗になってる!

ムサコ育ちのタテキは清水湯か入間湯という銭湯に行ってました。ベンには天然の温泉に入ってもらいたかったので、清水湯をチョイス、というか後地交差点の目の前だからね。ビックリしてググったら創業は1924(大正13)年。1994年に温泉「黒湯」を掘り当て、店名に「温泉」の2文字を追加した。その後、老朽化が進んだ建物を改築し、2008年にリニューアルオープンしたそうです。

Black water hot spring ©www.shimizuyu.com

さらに、これまで湧き出ていた黒湯に加え黄金の湯を掘り当てることに成功し、ますます施設が充実したそうです。少年野球の後に通う銭湯は気持ちよかったなぁ。日曜日は少年野球の練習や試合があって、学校以外で同じ小学校や隣小学校の友達と集まって野球して、夕方に銭湯行って18時から30分アニメがちびまる子ちゃんやサザエさん、ジャンプ黄金世代だった当時は幽遊白書にスラムダンクなど4連ちゃん放送されてたっけ?当時の日曜日は最高だったな、と懐かしむタテキでした。

ベンの肉体に皆さん驚いてて、いろいろスペース譲ってくれました(笑)恐縮です。

The Golden Hot Spring outdoor style at Shimizuyu ©www.shimizuyu.com

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